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女性のための犯され短編集
第21章 恋した同級生に犯される
「…………とりあえず、手」
「ちっ…」
「離してもらっていいですか」
相手を牽制する冷たい目が、男を見る。彼女に絡んでいた男は諦めて、とっとと道を戻って行った。
「馬鹿じゃねえの」
男がいなくなったところで、吐き捨てるように言われる。
「…ご、ごめん」
「はぁ……」
彼が戻ってきたようだ。一人で。一緒に路地へ消えた女性の姿はもうない。
彼はタバコに火をつけ、煙を吐きながら壁にもたれる。
その横顔は、教室で見るよりもずっと大人びて、とても冷たく見えた。彼女は彼を見つめたまま、息を殺していた。
「……で?」
彼の鋭い声。彼女は凍りついた。今さら隠れることもできず、鞄を握りしめて俯く。
「あんた、なんでこんなとこにいるんだよ」
「…っ、わたし、ただ…」
言葉にならない。彼女の声は震え、顔が熱くなる。彼はタバコを指で弾き、さらに近づいてくる。長身の彼が目の前に立つと、彼女は自分の小ささを痛感した。
「見たんだろ?僕が何してたか」
「……」
「気持ち悪いって思った?まぁそうだよな。こんなとこで女に身体売ってるような奴、ドン引きだろ」
彼の声は自嘲的で、投げやり。
彼女は首を振るが言葉が出てこない。彼はさらに一歩近づいて彼女を見下ろす。
「もういいから帰れよ。学校にチクるのは困るからやめろよ、明日までに口止め料…用意しとくから」
「く、口止め料って…っ。そんな、どうやって用意するの?」
「どうって……わかるだろ」
「だめだよそんなの!」
「……はぁ、面倒くさ」
「事情はわかんないけど、やめたほうがいいって…!こんなこと。わたしは誰にも言わないから!」
「いやそんなの信用できないし」
「お願い」
「関係ないあんたにお願いされてるのも変だしよ。……あー、なら、こうする?」
「……?」
ポケットに手を入れたまま前かがみになった彼が
挑戦的な目を覗かせる
「あんたが僕を買って、……共犯になれよ」
「え……?」
彼は笑いながら言った。学校では見せなかった……黒すぎる微笑みを貼り付けて。

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