この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女性のための犯され短編集
第21章 恋した同級生に犯される

「…………とりあえず、手」

「ちっ…」

「離してもらっていいですか」

 相手を牽制する冷たい目が、男を見る。彼女に絡んでいた男は諦めて、とっとと道を戻って行った。

「馬鹿じゃねえの」

 男がいなくなったところで、吐き捨てるように言われる。

「…ご、ごめん」

「はぁ……」

 彼が戻ってきたようだ。一人で。一緒に路地へ消えた女性の姿はもうない。

 彼はタバコに火をつけ、煙を吐きながら壁にもたれる。

 その横顔は、教室で見るよりもずっと大人びて、とても冷たく見えた。彼女は彼を見つめたまま、息を殺していた。

「……で?」

 彼の鋭い声。彼女は凍りついた。今さら隠れることもできず、鞄を握りしめて俯く。

「あんた、なんでこんなとこにいるんだよ」

「…っ、わたし、ただ…」

 言葉にならない。彼女の声は震え、顔が熱くなる。彼はタバコを指で弾き、さらに近づいてくる。長身の彼が目の前に立つと、彼女は自分の小ささを痛感した。

「見たんだろ?僕が何してたか」

「……」

「気持ち悪いって思った?まぁそうだよな。こんなとこで女に身体売ってるような奴、ドン引きだろ」

 彼の声は自嘲的で、投げやり。

 彼女は首を振るが言葉が出てこない。彼はさらに一歩近づいて彼女を見下ろす。

「もういいから帰れよ。学校にチクるのは困るからやめろよ、明日までに口止め料…用意しとくから」

「く、口止め料って…っ。そんな、どうやって用意するの?」

「どうって……わかるだろ」

「だめだよそんなの!」

「……はぁ、面倒くさ」

「事情はわかんないけど、やめたほうがいいって…!こんなこと。わたしは誰にも言わないから!」

「いやそんなの信用できないし」

「お願い」

「関係ないあんたにお願いされてるのも変だしよ。……あー、なら、こうする?」

「……?」

 ポケットに手を入れたまま前かがみになった彼が
 挑戦的な目を覗かせる

「あんたが僕を買って、……共犯になれよ」

「え……?」

 彼は笑いながら言った。学校では見せなかった……黒すぎる微笑みを貼り付けて。



/226ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ