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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第17章 最後のタイムリープ
その日の昼休み。

廊下から智樹の聞き慣れた声が飛んできた。

「心結ちゃんっ!!入学してくれてありがとう。良かったら、僕が学校案内しようか?」

その声の主は涼だった。

映画研究会のリーダーにして、学園の中心的存在だ。

「はいっ!! よろしくお願いしますっ!!」

心結が嬉しそうに声を弾ませながら返事をする。

その瞬間、智樹は反射的に立ち上がった。

「俺も……一緒に行くよ。あ、あの……心配だから……」

自分でも不自然な発言だと思うが、何とかしようという気持ちだった。

心結が不思議そうにこちらを振り返る。

「えっ、智樹くんも?」

そのまま心結が、申し訳なさそうに涼に頼み込む。

「隣の席の智樹くんも、一緒に行っていいですか?」

「うん。大丈夫だよ。そいつ、うちのカメラマンなんだ」

「えっ? 映画研究会のカメラマン?」

「そうだよ。まだ智樹から聞いてなかった?」

「まだそんなに話してなくて……」

心結が少し照れくさそうに笑う。

一方、涼は智樹に視線を向けると、ニヤリと微笑んで耳元に顔を近づけてきた。

「また来たのかよ……何回目だよ? 全く懲りないやつだな……」

その低い囁きに、智樹の全身が凍りついた。

「………え…………」

どうして涼がそんなこと……

タイムリープしてきた事を知ってるのか……?

涼は何事もなかったかのように笑みを浮かべると、心結に向き直り、明るく言った。

「じゃあ行こうか。案内してあげるよ」

心結は涼の言葉に、嬉しそうに頷いて歩き出した。
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