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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第16章 心結の妄想の世界で…ー智樹ー
心結は見たこともない田舎の小さな学校の教室で、智樹と過ごした記憶が微かによみがえる。

心結の脳裏に、智樹と過ごした幼馴染みとしての時間が思い返されていた。

心結を大切にしてくれる反面、奥手で心優しくて、ちょっぴり弱虫な幼馴染みの少年。

智樹くんは子供扱いされるの嫌だから……

ほんの少しだけ……

智樹くんより、お姉さんでいてあげなきゃ……

登校時間になると、部屋まで起こしに行って、学校帰りには宿題を見てあげる。

そんなどこかで見たような微かな記憶と、理想や憧れが混在したような妄想空間に、心が温かくなった。

思春期の女の子は精神年齢が男の子より高い。

はっきり言って、同級生の男子は猿に見える。

女子高生が先輩やバイト先の大学生と、付き合う事が多いのはその為である。

するとブラウスにもう一度、手を滑らせてきた智樹が囁く。

「ココのこと、絶対に大事にするから……」

その言葉が胸に響き、心結は静かに頷いた。

ブラウス越しの胸元を、両手で撫で回される恥ずかしさを隠すように、心結は智樹の唇を求める。

「ん……んっ……智樹くん……キスして……」

「ココ……」

二人の唇が重なっても、智樹の胸への愛撫は続く。

「ちゅっ……ぴちゅっ……んぁ……んっ……んはぁ……ちゅっ……」

智樹の愛撫によって、心結の唇から甘い声が漏れ、彼の頬に吐息がかかる。

「今のココ……可愛い……」

「もう……恥ずかしいよぉ……」

智樹の手がブラウスのボタンにかかると、ピクッと一瞬、顔が強ばる心結だが、すぐに彼の目を見つめる。


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