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第15章 イメクラの講習ーサトル店長ー

ミサは笑いながら、記憶をたどっている心結の映像を見ながら、微笑んでいた。

「貴方達も甘酸っぱい初恋を楽しんでたんじゃない。
まぁ……甘酸っぱいの『酸っぱい』部分が、今の貴方らしくて笑えるわ……」

「酸っぱいって、どういう意味があるんだよ？」

リサは意地悪な笑みを浮かべながら、説明してくれた。

「結ばれない運命って事よ……。
初めての甘い恋心は、99％失敗に終わる。
それは、心のすれ違いだったり、告白できないまま、引っ越しちゃったり。
色々な理由があって、苦い思い出だけが後味として残る。って意味よ？
まさに今の貴方にピッタリな言葉じゃないかしら？」

ミサは嬉しそうだが、智樹は胸にトゲが刺さるようなチクチクした痛みを感じる。

そしてミサが続けた。

「もしかして、今からの映像が貴方にとって、一番辛いのかもしれないわ。
凄く興奮するかもしれないし、また泣き叫ぶほど、辛いのかも知れないけど……」

こうして映像が映し出された。