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天狐あやかし秘譚
第92章 寤寐思服(ごびしふく)
美澄の瞳から涙がこぼれた。
俺も泣きそうになった。
そして・・・
そして、そのまま、俺達は裸でぴったりとくっついたまま、いつの間にか、眠りに落ちていってしまった。
結局、その日は、夜中に目が覚めてもう一回、朝、日暮が出勤のために起きなければならない時間ギリギリまで更に一回、俺達は互いの体を求めあった。
次の日、別に仕事がお休みではなかった日暮は、俺の家から簡単な化粧をした状態で出勤していった。いつものメガネ、両おさげで、『行ってきます』と言いながら出ていこうとする彼女を、俺はもう一度不器用に抱き寄せて、キスをした。
「お・・・遅れちゃうからっ!」
彼女はそう言ったが、俺は、すごく離れがたくて、結局5分ちかく、彼女と玄関でキスを交わし合ってしまった。
☆☆☆
これがきっかけで、日暮と俺は正式に付き合うことになった。
土門は、日暮が昨日と同じ格好で出勤した瞬間に、事の次第を把握したようで、日暮に対して『うまくいったみたいで良かったのです!』と言ってきたらしい。
『土門様には敵わないです』
そう美澄は・・・俺の彼女は笑って言っていた。
俺も泣きそうになった。
そして・・・
そして、そのまま、俺達は裸でぴったりとくっついたまま、いつの間にか、眠りに落ちていってしまった。
結局、その日は、夜中に目が覚めてもう一回、朝、日暮が出勤のために起きなければならない時間ギリギリまで更に一回、俺達は互いの体を求めあった。
次の日、別に仕事がお休みではなかった日暮は、俺の家から簡単な化粧をした状態で出勤していった。いつものメガネ、両おさげで、『行ってきます』と言いながら出ていこうとする彼女を、俺はもう一度不器用に抱き寄せて、キスをした。
「お・・・遅れちゃうからっ!」
彼女はそう言ったが、俺は、すごく離れがたくて、結局5分ちかく、彼女と玄関でキスを交わし合ってしまった。
☆☆☆
これがきっかけで、日暮と俺は正式に付き合うことになった。
土門は、日暮が昨日と同じ格好で出勤した瞬間に、事の次第を把握したようで、日暮に対して『うまくいったみたいで良かったのです!』と言ってきたらしい。
『土門様には敵わないです』
そう美澄は・・・俺の彼女は笑って言っていた。

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