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第39章 カレー



 相馬の右手が、内ももを、膝から下着の際まで行ったり来たりする。
触ってるか触ってないかぐらいの、微かな感触。

けれどそんなものに、私の熱は高められていく。



「……んっ……」



 もっと奥を触ってほしくて身をよじってみる。
相馬が私の舌を強く吸って、私の手を取り、後ろ手に回させて、自分自身に導いた。

 固くて、大きい。

 昨夜あれだけしたのに、まだ。



 けれどそれは私も同じで、人のことは言えなかった。

 お風呂入ったときからずっと、待たされて、焦らされて、



「ゆうと……っ」

「なあに?」



 相馬が唇を繋げながら、意地悪に笑う。
自分も固くしてるくせに。
自分は自分で、私に触らせたくせに。
興奮してるくせに。



「ずるいっ……」

「どうして?」

 ど、どうしてって、

「俺は今エロい気分になってるから、霧野に触ってほしくてそうしたけど」



 スカートの中に入れていた右手を抜いて、私のもう片方の手に、甘えるように、寄り添わせる。

「美愛は? どうしてほしい?」

 だめ、そんな恥ずかしいこと……、


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