この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
unbalance
第39章 カレー
そうは言ってもやはり寝不足は累積してはいるようで、相馬は船を漕ぎ始めた。
「相馬……やっぱり、ちょっと寝たら?」
「んー」
迷う素振りは見せても、結局強くは抵抗せずに、相馬はベッドに横になった。
「部屋、好きにしてもらっていいから」
うん、ゆっくりおやすみ。
買い物は来週ということになって、相馬が頭からブランケットを被って寝ている間、私は本棚の本を読んでみたり、スマホをいじってみたり、相馬の隣でうとうとしてみたりして過ごしていた。
夕方になっても相馬が起きないので、私は日傘をさして家を出た。
スマホで調べながら辿り着いた近所のスーパーは、職場と反対の方面で、結構品揃えのいい大きめのスーパーだった。
一軒家多いもんな、このあたり。
買い物袋を提げて相馬の家に戻っても、まだ相馬は寝ていた。
今から始めれば、ちょうど七時ぐらいになるだろうか。
よし。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


