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unbalance
第31章 目元
私は鏡で最終確認をして、ポーチを仕舞う。
相馬が残りのビールを煽った。
すぐにマスターさんが来て、相馬は、何か知らないカタカナのお酒を頼んだ。
ロックで、と指定したので、たぶんウイスキーとかそういうの。
「彼女さんは?」
急に話を振られてビビる。
頼むつもりじゃなかったけど、でも、今頼めば来るまでには飲み干せるかもな。
相馬ばっかお酒頼んで、一人で酔いが醒めるのも怖いし……。
二杯目、頼んじゃおっかな。
でも、どれにするかとか考えてなかったし……。
咄嗟に相馬を見てしまう。
相馬は少し首を傾げて、
「お任せしてみる?」
「あ、お、お任せ……」
したことない、けど、その言葉は、何だか「通」っぽくて、ちょっと相馬のいるステージに近づける気がした。

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