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淫夢売ります
第46章 仮面の夜会/三夜目:デモン・リュブリック
☆☆☆
「優里さん?・・・優里さん!?」

それが、佳菜江さんから自分の名が呼ばれているということに気づくのに若干の時間がかかる。ビクンと肩を震わせて、慌ててその声に答えた。

「な・・・なに?佳菜江さん?」
「もう、どうしたんですか・・・?ここの所、なんだかぼんやりしていますよ?」
「あ・・・ご、ごめんなさい。ちょっと考え事をしちゃってて」

実際そうだった。あの淫夢を見てからすでに4日が経っていたが、ふとした拍子に私の思考はあの日のことに戻ってしまう。もちろん、あれから私はカードを使ってはいない。それにもかかわらず、淫靡な雰囲気の薄暗い店内、肉と肉のぶつかり合う音、そこここに響く喘ぎ声や嬌声、溢れ出す淫欲の蜜が立ち込める濃厚な匂い・・・。バーでグラスを傾ける男女の仮面の奥の目が絡みついてくる。

お前の欲望はお見通しだぞ・・・

そう言われているような気がしてしまう。

「樋口さんからちょっと大口の制作依頼が来たんですけど、どうしましょう?間に合いそうですか?」

いけない、またぼんやりしてしまった。
樋口さんというのは、私が作成したアクセサリーを自身の店舗で売ってくれているお得意さんの一人だった。その人から、今度セールをやるのでシリーズもののアクセサリーがまとまった数量欲しい・・・そういう注文が入りそうだという。

うちのブランドは私が一人で作成しているため、事前に出せる数量を確認してきたというわけだった。

聞いた感じ、締切と数量的に行ける範囲だったので、受注することにして頂戴と佳菜江さんに伝えた。佳菜江さんはわかりました、とは言ったものの・・・

「本当に大丈夫ですか?少し休んだほうがいいんじゃないですか?」

私の身体を心配しているらしかった。しかし、私としては機会ロスをしたくないというのと、今の状態は体の調子が悪いわけではないというのもある。やはり注文は受けると伝えた。

ふと時計を見ると、子どもたちをスイミングに送る時間になっていた。

「ちょっとごめんなさい。子どもたちを送ってくるから、2時間ほど留守にするわね。」

そう言い残して席を立つ。
いけない・・・ちょっと気持ちを建て直さないと・・・。階段を登り、子供部屋に行くまでに2〜3回深呼吸をする。車での送迎だ。ぼんやりしていたら事故を起こしかねない。
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