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淫夢売ります
第45章 仮面の夜会/三夜目:ゲリエール
☆☆☆
気がつくと、薄暗い部屋にいた。一度だけ取引先のオーナーと一緒に行ったことがあるナイトクラブに雰囲気が似ている。部屋の壁や天井の装飾は手が込んでおり、座っているソファも、目の前にあるガラステーブルもかなり高級品であることがうかがえた。

「お待たせいたしました。お客様。」

ワインレッドのドレスを身にまとい、ふんわりとした髪型の品の良さそうな女性が左手の扉から入ってきた。

「本日は、バル・マスケをご利用いただきありがとうございます」

え?何?と思った。

バル・マスケ・・・何かのお店の名前だろうか?
全く聞き覚えがないし、もちろんそんな見せに来た覚えもない。
今、身につけている服。黒のホルターネックドレスなのだが、 優雅に広がるマーメイドラインのスカート、大きく開かれた背中、その背中にはセンシュアルなレースアップが施されている。こんな服、私は持っていただろうか。

スリットがかなり深く入っており、これで歩けば足がかなり大胆に顕になってしまう。

豪華で・・・そして、扇情的だった。

女は店内の施設について簡単に説明をした後、バル・マスケの利用方法としていくつかのルールめいたものを教えてくれた。

曰く、店内ではマスクを必ず着用すること。
曰く、プスドニムと言われる『仮名』を用いて、本名を決して名乗らないこと。
曰く、服の着脱は自由であること。

最後の言葉の意味がよくわからなかったが、要は会員制のクラブみたいなものだと理解した。

そして、同時に悟ったのは、これこそが『夢』だということだった。

あの・・・カードで見た夢?

カードの図案が脳裏に蘇る。
『縛り上げられ男女に責められる仮面の女性』

図案の女性が被っていたのは、頭全体を覆い隠すような革製のマスク。口もと、目もとが赤く縁取られていて、なんとも・・・淫らな感じだった。

『これが貴女の欲望です』

ユメノはそう言っていなかっただろうか?
この店ではマスクを被ることになっている。
これが夢だとして、私は・・・私の欲望が叶えられる夢・・・だとして?
・・・あんなふうになりたいと・・・?私が?
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