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淫夢売ります
第31章 白の花園:開く扉
ユミが笑う。
その目からは涙がこぼれていた。
私の瞳も、涙で曇る。

「いや・・・だよ・・・やっと、やっとわかってくれる人に会えたのに・・・ダメだよ・・・必要だよ・・・いなくならないでよ・・・」

ユミは首を振った。

「大丈夫だよ・・・裕美・・・自分の気持ち、ちゃんと思い出したあなたなら、素敵な・・・素敵な・・・生涯を添い遂げるパートナーに巡り会えるから・・・私、知ってるんだから。あなたがすっごい・・・すっごい素敵な人だって。
だから・・・」

ユミの身体が透けていく。闇の中に溶けていく。

「見てるから・・・ちゃんと、ここに・・・いるから・・・」
ほとんど見えなくなった手で、とん、と私の胸に手のひらを当てる。

「泣かないで・・・裕美・・・笑って・・・」
そう言ったユミは、泣き笑いのまま、闇に消えていった。
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