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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?


なるほど、やはり…


「…ここに書かれた内容はいささか納得しかねるものなんじゃないかい?」


当然と言えば当然

"こんなところ"からしか、彼女は金を借りることができなかったのだから。



「借りた金額に対する利子が少々高い気がするが…」

「なんだと?」

「法外…つまり過払いの可能性すらあるということです」

「過払い…!?」


セイトーな権利を盾にやってきた男たちは、予想外の切り返しに、その意味もよくわからないまま動揺しだした。


「…俺らはそんな詳しい事は知らされてねーよ…ッ」


本当に知らない彼等はそう言うしかない



「――…ならあなた達は下っ端だ。これ以上話をしても意味ないってことだね」


「…下っ端ぁ…!?」


「…"知らされてない"のでしょう?」


彼の落ち着いた口調は、相手の痛いところをぐさぐさと容赦なかった。


対手が何かを言う前に、こちらのペースに引きずり込む…


弁護士として磨かれてきた彼の手腕。




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