この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

「――取り敢えず、もうここに押し掛けるのはやめるよう…そう上の人間に伝えて下さい」
どの母親にとっても、世間体というのは一番気にするところだろうか…
こんな連中が休日の昼間から押し掛けてくるのでは、よほど肩身が狭いに違いない。
「これからは俺の職場に連絡をいれるように…」
翔はポケットから名刺を取り出して男たちに渡そうとした
だがそこまで言われて彼等も黙っていない――
「…っ…だいたいよぉ、お前はこの事に無関係だろ?」
金髪が言った
「お前の職場とか…、部外者の介入はお断りなんだよ!!」
坊主頭もそれに続く。
「……部外者?」
名刺を差し出す手を止めて
翔の眉がピクリと動いた。

