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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?
「正当性を主張するのなら、それなりのものを見せてくれないかい?」
翔は金髪の男が持った茶封筒を指差して、それを渡すように手を差し出す。
「…ちッ」
男はそれを乱暴に渡した。
「…三上さん…それは…!」
「……」
中身を見られるのを躊躇った多恵だが、翔は構わず封筒から書類を引っ張り出し、それらをざっと確認する。
そこに書かれているのは、借りた金額と…利子付の返済請求
「――…」
翔は無言で一通り目を通した。