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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第2章 2
…数日後。

この間のお礼だと、凛子に連れられてこの間イベントで使ったレストランBARに連れられた。
聞くと、この店が凛子の恋人の店だと言うことだった。

この間は、たくさんの人で賑わって居たから、あまり店の雰囲気とか気にしてはなかったけれど、よく見るとなかなか雰囲気の良い店だった。

『で?葵、その後どうなのよ?』

目の前のツマミを頬張りながら、凛子が尋ねる。

『その後って?』
『この間の、サラリーマン風の人と…
連絡取ってるんじゃないの?』

その言葉に首を傾けて、不思議そうに凛子を見ると、

『あれー?おかしいなー。
この間のパーティ、出会い系のパーティだったのよ?』

と、楽しそうに笑った。

『えっ⁉︎そんな話聞いてないわよっ!』
『だって、葵、言ったら来ないじゃない。
それに、人数足りなかったのは本当だし。
良い出会いでもあればなーって思ったんだけどなー。』

……余計なお世話です。
と、心の中で文句を言ってみる。
そんなこととは知らず、店の隅で一人で飲んで居る20代半ばの女って、滑稽な姿なんじゃないのかしらと思ったけど。

無言でドリンクを飲む私に、凛子はつまらなさそうに顔を膨らませた。

『大体ねぇーっ…』

と、いつもの凛子のお節介なお説教が始まった。
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