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第12章 第12章　由香

由香は忠の顔を見て首を振る、忠は由香の顔を見てから
隣に座る綾乃の顔を見て、

「　一晩は、すこし・・・どうですか、
　　シンデレラタイムでは？　」

綾乃と忠の距離が近い、思わず嫉妬の心が沸き上がり
忠の言葉に驚いていた、

「　12時ですか・・・　」
英明が携帯を取り出して画面を見て
テーブルに置いた、

「　では、3時間由香さんは私の恋人で　」

英明の手が回され肩が抱かれ、忠を見ると
綾乃を抱き寄せ、綾乃の浴衣の中に手が差し込まれ
胸元が動くのを見て、由香は英明の胸に体を寄せて行った
綾乃が立ち上がり、部屋の中が真っ暗に
暗闇の中で英明の手が強く由香を抱き寄せ
首筋に英明の唇が啄む様に触れて来た、ジーーン
音がする様な快感を頭の中に送られ、吐息を漏らしてしまう
部屋の隅の行灯の形の照明が儚い光を灯し、
目の前で二つの影が重なるのを見た、

「　ご主人、家内とキスしているみたいですね　」

英明の低い声が耳元で囁いて来る、顎を持たれ
英明の顔が近寄って来る、

・・・ダメデス・・・

英明の胸を押して、小さな声で拒絶した