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第12章 第12章　由香

小さな灯りだけが露天風呂を照らし、露天風呂の中に
二つの顔が忠と綾乃に視線を送って来た、
掛かり湯をして由香と目を合わせ、肩を抱かれた由香が
顔を伏せ視線が外れた、綾乃と並び湯船に体を沈め
二人と顔を合わせ、英明が嬉しそうな顔で、
由香の肩を抱き、忠に視線を送って来た、

由香は忠が入って来た時、慌てて英明の物を離そうとした
英明の手が由香の手を押さえ、脈打つ物を握らせる

「　そろそろ、部屋に・・・　」
英明が耳元で囁き　由香の頭は霞んだまま
忠と手を繋ぎ緩やかな坂を下り、綾乃が忠に

「　此処が私達の部屋ですが、どうですもう少し　」

浴衣の背に纏めていない長い髪が流れ、忠の手を取って
入り口に向かうのを、霞んだ目で眺め、英明の手が背中に
触れられて、ジワーとした刺激が手の平から送られ
思わず吐息を吐き出して、英明達の部屋へお邪魔した
綾乃が忠の手を引いてテーブルに二人座ったのを見て
向かい側に座り、英明がビールとグラスを抱え隣に座った

「　一期一会に　」

太い声が、乾杯と言う言葉にグラスを空けて行く
食堂を出た時から、熱が有る様な体に、冷たいビールが
心地よく喉を駆け下りて行く、英明が直ぐにビールを注いでくれ
半分程を飲んで息を吐き出した、英明が由香の瞳を覗き込み
忠を見て

「　せっかくお知り合いに成れたのですから　
　　どうです、今夜一晩　パートナーチェンジは　」