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それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】

「───…淫乱…」
ビクン!と跳ねる愛里咲の身体。その言葉がスイッチであったかのように、愛里咲の瞳からは涙が溢れ、その奥の欲情を見せ付けてくる。
薄く開いた唇が小さく震えている。
真ん中にキツく寄せられた眉の先は下を向き、いつも以上に垂れた瞳からはホロホロと止め処なく涙が溢れる。
琉の中の欲情を呼び起こす愛里咲の泣き様に、琉の手がそっと伸ばされた。
「琉ちゃん…」
琉の言葉に、身体が思い出してしまった快楽。欲しくて堪らないのに…
「仕事中になんつー顔してんだよ」
プニッと摘まれた頬。その痛みに、愛里咲の口から情けない声が漏れる。
入社してから散々あんなことをしておいて、琉にだけは言われたくない言葉だけど。おかげで滾り始めた熱が引いていく。愛里咲は顔を横に振りながら、琉の手を引き剥がした。
その拍子に、琉が片手で支えていた漆黒の包みが揺れてカタカタ音を鳴らす。
「てことは、この中身はそれ?」
先程の話から、琉は愛里咲が経験した方の副社長の結婚祝いを思い浮かべたのだろう。
だけど、
「そんな…可愛いものではないです」
「だよな。佐藤さんのあの様子からして、慣らすことなくいきなりぶっといの…」
「わぁぁぁぁぁぁっ!やめてやめて!ここ会社だから!」
確かにそうだ。琉の言う通り、愛里咲の経験したものよりも太いそれをいきなりなんて…
(佐藤さん…っ…それは辛いですよね!)
佐藤の痛みを想像した愛里咲は、思わず顔を歪め、琉の唇を塞いだ両手に力を込めた。
ビクン!と跳ねる愛里咲の身体。その言葉がスイッチであったかのように、愛里咲の瞳からは涙が溢れ、その奥の欲情を見せ付けてくる。
薄く開いた唇が小さく震えている。
真ん中にキツく寄せられた眉の先は下を向き、いつも以上に垂れた瞳からはホロホロと止め処なく涙が溢れる。
琉の中の欲情を呼び起こす愛里咲の泣き様に、琉の手がそっと伸ばされた。
「琉ちゃん…」
琉の言葉に、身体が思い出してしまった快楽。欲しくて堪らないのに…
「仕事中になんつー顔してんだよ」
プニッと摘まれた頬。その痛みに、愛里咲の口から情けない声が漏れる。
入社してから散々あんなことをしておいて、琉にだけは言われたくない言葉だけど。おかげで滾り始めた熱が引いていく。愛里咲は顔を横に振りながら、琉の手を引き剥がした。
その拍子に、琉が片手で支えていた漆黒の包みが揺れてカタカタ音を鳴らす。
「てことは、この中身はそれ?」
先程の話から、琉は愛里咲が経験した方の副社長の結婚祝いを思い浮かべたのだろう。
だけど、
「そんな…可愛いものではないです」
「だよな。佐藤さんのあの様子からして、慣らすことなくいきなりぶっといの…」
「わぁぁぁぁぁぁっ!やめてやめて!ここ会社だから!」
確かにそうだ。琉の言う通り、愛里咲の経験したものよりも太いそれをいきなりなんて…
(佐藤さん…っ…それは辛いですよね!)
佐藤の痛みを想像した愛里咲は、思わず顔を歪め、琉の唇を塞いだ両手に力を込めた。

