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それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】

「夏川くん!」
愛里咲の背後に向かい手を挙げる坂本が発したその名に、愛里咲の身体が飛び上がる。
(嘘…まだ隠し場所も決まってないのに……!)
恐る恐る振り返った愛里咲の視線は、松田と坂本に向けられた琉の懐っこい笑みに囚われた。
キューンとときめいた愛里咲の胸。
「愛里咲がお願いがあるみたいよ?」
すぐに、違う意味で締め付けられる。
「ちょっ、坂本さん⁉︎ 」
慌てる愛里咲の腕の中のから漆黒の包みを奪い、坂本はそれを琉に手渡した。
「明日までの報告書、書くの手伝ってあげてね♡」
立ち去る松田と坂本。愛里咲は目を見開いて固まったままだ。
「何?」
包みを振る琉の顔は、先程までの笑顔は消えている。
「し、知りません!中身なんて、知りません!」
口端を意地悪く上げた琉は、きっと、愛里咲の嘘も包みの中身もお見通しだ。そう思うと余計に悔しくて、愛里咲は逃げるようにゆっくり後ずさる。
「……佐藤さんが今日は椅子に座るのも悶えてんのと関係ある?」
「え!そんなに大変なことになっちゃうの⁉︎ だって、琉ちゃんが副社長にもらった結婚祝いは…っ‼︎ 」
言いかけて、真っ赤になって俯く。肯定したら大変なことになると気付いたのに…琉の前では絶対に肯定してはいけなかったのに…愛里咲は唇を噛み締めた。
そんな愛里咲の唇を解すように優しく指を這わせながら、琉の唇は意地悪く上がる。
「愛里咲ン中にすんなり入ったよな。しかも締まりが良くな…っ」
それ以上は言わせまいと、愛里咲は両手でその意地悪な唇を塞いだ。
「な、なな…っ、何を言い出すの⁉︎ 」
誰かに聞かれたら大ごとだ!とキョロキョロ周りを見回す愛里咲の手を剥がし、琉はその形のいい唇を愛里咲の耳元に寄せた。
愛里咲の背後に向かい手を挙げる坂本が発したその名に、愛里咲の身体が飛び上がる。
(嘘…まだ隠し場所も決まってないのに……!)
恐る恐る振り返った愛里咲の視線は、松田と坂本に向けられた琉の懐っこい笑みに囚われた。
キューンとときめいた愛里咲の胸。
「愛里咲がお願いがあるみたいよ?」
すぐに、違う意味で締め付けられる。
「ちょっ、坂本さん⁉︎ 」
慌てる愛里咲の腕の中のから漆黒の包みを奪い、坂本はそれを琉に手渡した。
「明日までの報告書、書くの手伝ってあげてね♡」
立ち去る松田と坂本。愛里咲は目を見開いて固まったままだ。
「何?」
包みを振る琉の顔は、先程までの笑顔は消えている。
「し、知りません!中身なんて、知りません!」
口端を意地悪く上げた琉は、きっと、愛里咲の嘘も包みの中身もお見通しだ。そう思うと余計に悔しくて、愛里咲は逃げるようにゆっくり後ずさる。
「……佐藤さんが今日は椅子に座るのも悶えてんのと関係ある?」
「え!そんなに大変なことになっちゃうの⁉︎ だって、琉ちゃんが副社長にもらった結婚祝いは…っ‼︎ 」
言いかけて、真っ赤になって俯く。肯定したら大変なことになると気付いたのに…琉の前では絶対に肯定してはいけなかったのに…愛里咲は唇を噛み締めた。
そんな愛里咲の唇を解すように優しく指を這わせながら、琉の唇は意地悪く上がる。
「愛里咲ン中にすんなり入ったよな。しかも締まりが良くな…っ」
それ以上は言わせまいと、愛里咲は両手でその意地悪な唇を塞いだ。
「な、なな…っ、何を言い出すの⁉︎ 」
誰かに聞かれたら大ごとだ!とキョロキョロ周りを見回す愛里咲の手を剥がし、琉はその形のいい唇を愛里咲の耳元に寄せた。

