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濡れた砂漠の村
第1章 その村への旅
この国で流行っている音楽、この地域の伝統的なもの、そして外国の音楽がまじりあう。私は緑の目の彼に誘われ、地域伝統の踊りを見よう見まねで踊る。腰をぴたりと付け合い、波打つように音楽に合わせて揺れる。額をつけあいお互いの息づかいを感じ合う。もう何曲踊ったかわからない。どちらからともなく、外の空気を吸いに行こうとなる。

外には屋台が出ている。燻製を揚げたような香ばしい匂いがする。

「若い2人。美味しいよ。体があったまるよ!」

と屋台の売り子が勧める。あのヤギの睾丸の燻製を、カリカリに揚げたおつまみだ。食べてみたい、と彼に囁く。それに合わせて、水分補給のためのジュースを買う。ゆずのような柑橘系の果実に、塩を入れたような味がする。少し散歩をすると彼の車に辿り着く。彼は旅を続けるための色々な機能を見せてくれる。簡易ベッドになる後部座席に座ると、そして言葉少なめに、父親が遠い国の出身であるらしいこと、母親は姿を消したその男を思い続けていること、自身の内向的な性格から村で常に感じた疎外感と、幼くして村から逃げるように働きに出る決心に至ったこと、などを話す。2人とも口をつぐむと、静けさの中に遠くから音楽が聞こえてくる。

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