この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想い人
第2章 私の想い人

「うえっ、そんなにこんもり⁈ 」
彩華先輩のメイク術に、思わずタメ口きいてしまう。
派手派手しい…いやいや…彩華先輩風の完璧メイクを施されていく私。
鏡に写る自分はまるで別人。
似合ってるのかな?
見慣れない顔に苦笑いしてしまう。
「ほら、マスカラ、たっぷりつけて!」
彩華先輩に渡されたマスカラ。
液が滴ってるよ⁉︎
ゴクッ
何故か生唾を飲み込む。
覚悟を決めてマスカラをまつ毛に近付けた。
「ストーップ!」
「へっ⁈ 」
マスカラを持つ手が掴まれ、間抜けな声を上げて顔を上げた。
見れば、息を切らした透也が私の腕を掴み上げている。
「え? 何興奮してるの?」
こんなに早く私の魅力にヤられたか?
「興奮してんじゃねぇよ! 美空が松岡にランチに誘われたって聞いたから……」
珍しく声を荒げる透也。
「うっ…うるさいなっ、それ断られたから!」
忌々しい事を蒸し返さないでよっ。
「は……」
私の腕を掴んだまま、透也はヘナヘナと脱力していった。
何よ?
ランチ断られたのが悲しいのか?
いや、悲しいのは私の方だしっ‼︎
彩華先輩のメイク術に、思わずタメ口きいてしまう。
派手派手しい…いやいや…彩華先輩風の完璧メイクを施されていく私。
鏡に写る自分はまるで別人。
似合ってるのかな?
見慣れない顔に苦笑いしてしまう。
「ほら、マスカラ、たっぷりつけて!」
彩華先輩に渡されたマスカラ。
液が滴ってるよ⁉︎
ゴクッ
何故か生唾を飲み込む。
覚悟を決めてマスカラをまつ毛に近付けた。
「ストーップ!」
「へっ⁈ 」
マスカラを持つ手が掴まれ、間抜けな声を上げて顔を上げた。
見れば、息を切らした透也が私の腕を掴み上げている。
「え? 何興奮してるの?」
こんなに早く私の魅力にヤられたか?
「興奮してんじゃねぇよ! 美空が松岡にランチに誘われたって聞いたから……」
珍しく声を荒げる透也。
「うっ…うるさいなっ、それ断られたから!」
忌々しい事を蒸し返さないでよっ。
「は……」
私の腕を掴んだまま、透也はヘナヘナと脱力していった。
何よ?
ランチ断られたのが悲しいのか?
いや、悲しいのは私の方だしっ‼︎

