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想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人
話し込んでたせいで、ピザのお店には予約時間ギリギリに到着した。

「お待ちしてました」

名乗る前に、店員さんに席へと案内される。


「すっかり常連さんだね」

透也と2人で何回来たかな?

笑顔が素敵な案内係りの店員さんに、すっかり顔を覚えてもらえたみたい。


いつもので…と言えば通じちゃいそうなくらい、何度も食べてるメニューを注文する。

パリパリの薄い生地に、伸びるチーズ。ピリ辛なピザソース。

そのまま食べても、ピザの上に載せて食べても美味しい、サイドメニューも透也がしっかり注文してくれてある。


「んーっ、やっぱ最高‼︎ 」

止まらない私の手と口に、透也は呆れたように笑ってはシャンパンを一口飲む。


大好きなピザをお腹いっぱい食べて、

大好きな透也で心をいっぱいにして、


あー、幸せだぁっ‼︎


そう思えば食も進み、私はまたピザへと手を伸ばした。


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