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想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人

「ちょっと…」
「珠姫さん、2人とも困ってるから…」
私が割り込む寸前、河村さんが片山さんを引き剥がしてくれた。
「透也はパスタが好きなの?」
なのに、まだまだ食いつく片山さん。
スッポンの片山と呼んでやろう。
「好きだけど、俺よりも美空の方がここのピザのファン」
スッポンの片山を睨む私の頭に、透也の手が優しく降ろされた。
「透也は何の料理が好き?」
「何でも好きかな」
しつこいな、スッポンの片山!
透也の困った顔に気付け‼︎
「そーゆー時は美空の手料理って答えてよ」
「ははっ、そうそう、美空の手料理が一番好き」
グッと透也の腕を引けば、透也はいつもの優しい笑顔で見つめてくれる。
「彼女の手料理かぁ……いいなぁ」
河村さんが寂しそうに言うから、
「片山さんは作ってくれないんですか?」
とまたお節介にも口を出してしまった。
「あはは、彼氏の中の1人だからね」
そしてまた、河村さんの自虐ネタについ黙り込んでしまう。
「珠姫さん、2人とも困ってるから…」
私が割り込む寸前、河村さんが片山さんを引き剥がしてくれた。
「透也はパスタが好きなの?」
なのに、まだまだ食いつく片山さん。
スッポンの片山と呼んでやろう。
「好きだけど、俺よりも美空の方がここのピザのファン」
スッポンの片山を睨む私の頭に、透也の手が優しく降ろされた。
「透也は何の料理が好き?」
「何でも好きかな」
しつこいな、スッポンの片山!
透也の困った顔に気付け‼︎
「そーゆー時は美空の手料理って答えてよ」
「ははっ、そうそう、美空の手料理が一番好き」
グッと透也の腕を引けば、透也はいつもの優しい笑顔で見つめてくれる。
「彼女の手料理かぁ……いいなぁ」
河村さんが寂しそうに言うから、
「片山さんは作ってくれないんですか?」
とまたお節介にも口を出してしまった。
「あはは、彼氏の中の1人だからね」
そしてまた、河村さんの自虐ネタについ黙り込んでしまう。

