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想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人

「彼氏さんですか?」
そう聞けば、片山さんの隣の男の人が嬉しそうに笑う。
その人が口を開く前に、
「そのうちの1人よ。私程の美人が1人に絞ったら申し訳ないでしょ」
片山さんはそう言い放った。
「はぁ……」
何て答えたらいいのかわからなくて、曖昧に微笑んでみる。
透也も困ったように笑っていた。
「あはは、そんな”可哀想な視線”向けないで」
気まずい空気を、言われた本人が笑い飛ばす。
「すっ、すみません」
最初に”彼氏さんですか?”なんて聞いちゃった事が申し訳なくて慌てて謝った。
「謝られると逆に傷付くなぁ」
「すみません…」
あー、言われたソバから謝っちゃった。
もう何て返してもドツボにはまってく気がする…。
半泣き顔になった私に、その人は慌てて謝ってきた。
「ごめんごめん。俺、河村直輝[かわむら なおき]と言います」
「あ、岡安透也です。片山さんとは中学の同級生で、今は同じ会社で働いてます」
「高梨美空です」
透也に続いて自己紹介をする。
河村さんは本当に気さくな人で、その後しばらく世間話に花が咲いた。
そう聞けば、片山さんの隣の男の人が嬉しそうに笑う。
その人が口を開く前に、
「そのうちの1人よ。私程の美人が1人に絞ったら申し訳ないでしょ」
片山さんはそう言い放った。
「はぁ……」
何て答えたらいいのかわからなくて、曖昧に微笑んでみる。
透也も困ったように笑っていた。
「あはは、そんな”可哀想な視線”向けないで」
気まずい空気を、言われた本人が笑い飛ばす。
「すっ、すみません」
最初に”彼氏さんですか?”なんて聞いちゃった事が申し訳なくて慌てて謝った。
「謝られると逆に傷付くなぁ」
「すみません…」
あー、言われたソバから謝っちゃった。
もう何て返してもドツボにはまってく気がする…。
半泣き顔になった私に、その人は慌てて謝ってきた。
「ごめんごめん。俺、河村直輝[かわむら なおき]と言います」
「あ、岡安透也です。片山さんとは中学の同級生で、今は同じ会社で働いてます」
「高梨美空です」
透也に続いて自己紹介をする。
河村さんは本当に気さくな人で、その後しばらく世間話に花が咲いた。

