この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人

「そろそろ予約したピザのお店方面に歩き始めようか」
おやつの時間を少し過ぎた頃、買ってもらったクレープを食べ終えた私に透也が言った。
「うん、ピザたくさん食べようね」
「クレープ食べたばっかで食べれるの?」
「歩いてればお腹空くもん」
予約の時間までにはまだあるけれど、透也とあちこち見ながら歩いているとあっという間だもんね。
ベンチから立ち上がり、ピザのお店の方へと足を向ける。
─────と、
「……げっ」
片山珠姫…蕾さんの後釜の受付嬢が、同年代の男の人と歩いているところにでくわした。
「あら」
こちらに気付いた片山さんは、男の人と組んでいた手を解く。
それが普通なのかもしれないけど、牽制のためにも、私は更にキツく透也の腕に抱き着いた。
おやつの時間を少し過ぎた頃、買ってもらったクレープを食べ終えた私に透也が言った。
「うん、ピザたくさん食べようね」
「クレープ食べたばっかで食べれるの?」
「歩いてればお腹空くもん」
予約の時間までにはまだあるけれど、透也とあちこち見ながら歩いているとあっという間だもんね。
ベンチから立ち上がり、ピザのお店の方へと足を向ける。
─────と、
「……げっ」
片山珠姫…蕾さんの後釜の受付嬢が、同年代の男の人と歩いているところにでくわした。
「あら」
こちらに気付いた片山さんは、男の人と組んでいた手を解く。
それが普通なのかもしれないけど、牽制のためにも、私は更にキツく透也の腕に抱き着いた。

