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第9章 【続】第四章・一周年の想い人

(好き…大好き……)

透也にしがみ付いて揺さぶられながら、昇り詰めていく快楽の波。

迫るその波に急かされるように、

「好きっ、透也…大好き‼︎ 」

何度もそう口にする。


「美空…っ…俺も、好きだよ…っ愛してる」


ベッドの中での男の言葉は信じちゃいけない。

彩華先輩に昔言われた言葉。

でも、私は信じるよ。

透也を信じる。

透也も私と同じ気持ちでいてくれるって信じてる。

………彩華先輩、ごめんなさい。


心も身体も満たされる。

1周年記念日の朝から、心も身体も、透也でいっぱいになった。