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想い人
第6章 【続】第一章・同級生の想い人

そして、頭のてっぺんでお団子に纏めた私の髪をパサリと下ろした。
「え? 何で…」
「…うなじ……他の男に見せないで」
はにかんだ笑顔を見せながら、透也は私の右手首に髪を束ねていたシュシュを通した。
「イチャつくな」
ため息混じりに彩華先輩が言えば、透也は小さく肩を竦めて笑った。
─────うん、幸せ!
”彼女気取り”から、ちゃんとした”彼女”になれた。
陰口叩いてた人達だって、透也本人にそう言われれば認めざるを得ない。
ずっと透也の片想いの相手だと思ってた蕾さんも、秋には寿退社する。
今の私と透也を邪魔するものは、なぁんにも、ないっ‼︎
─────と、思っていたのに……
「え? 何で…」
「…うなじ……他の男に見せないで」
はにかんだ笑顔を見せながら、透也は私の右手首に髪を束ねていたシュシュを通した。
「イチャつくな」
ため息混じりに彩華先輩が言えば、透也は小さく肩を竦めて笑った。
─────うん、幸せ!
”彼女気取り”から、ちゃんとした”彼女”になれた。
陰口叩いてた人達だって、透也本人にそう言われれば認めざるを得ない。
ずっと透也の片想いの相手だと思ってた蕾さんも、秋には寿退社する。
今の私と透也を邪魔するものは、なぁんにも、ないっ‼︎
─────と、思っていたのに……

