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想い人
第6章 【続】第一章・同級生の想い人

「ええーっ、岡安透也⁉︎ ○○中学の⁉︎ 別人ーっ‼︎ 」
耳にキンキン響く声を上げて、大袈裟に驚くのは、蕾さんの後任の受付嬢、片山珠姫[かたやま たまき]
たった今、透也の中学の同級生である事が判明した。
元は何処だかの大きな会社で偉い人の秘書をやっていたとかで、引き抜かれてこの春入社したすごい人だって営業の同期の子が言ってた。
「中学時代は全然冴えない男子だったのに……豹変‼︎ 」
すっかり透也が気に入ったらしい片山さんは、宴会が始まり女子社員がお酌に回る中、すっかり透也の隣を陣取ってしまっていた。
……ていうか!中学時代の透也を知ってるとかズルイ‼︎
その上、透也の隣まで陣取って、許せないっ‼︎
ムカムカとお腹の底から黒い靄が上ってくる。
透也の右側に片山さん、左側には私を散々”彼女気取り”と虐めていた作原さんと露木さんがいる。
時々こちらを見てはクスクス笑う作原さんと露木さん。
片山さんは、私になんて全く目もくれない。
(─────こうなったら…っ‼︎ )
立ち上がった私。
ドカドカと透也の方へと歩いた。
「……あら残念。ここ、空いてないわよ?」
作原さんが私を見て笑ってる。
─────負けないんだから!
耳にキンキン響く声を上げて、大袈裟に驚くのは、蕾さんの後任の受付嬢、片山珠姫[かたやま たまき]
たった今、透也の中学の同級生である事が判明した。
元は何処だかの大きな会社で偉い人の秘書をやっていたとかで、引き抜かれてこの春入社したすごい人だって営業の同期の子が言ってた。
「中学時代は全然冴えない男子だったのに……豹変‼︎ 」
すっかり透也が気に入ったらしい片山さんは、宴会が始まり女子社員がお酌に回る中、すっかり透也の隣を陣取ってしまっていた。
……ていうか!中学時代の透也を知ってるとかズルイ‼︎
その上、透也の隣まで陣取って、許せないっ‼︎
ムカムカとお腹の底から黒い靄が上ってくる。
透也の右側に片山さん、左側には私を散々”彼女気取り”と虐めていた作原さんと露木さんがいる。
時々こちらを見てはクスクス笑う作原さんと露木さん。
片山さんは、私になんて全く目もくれない。
(─────こうなったら…っ‼︎ )
立ち上がった私。
ドカドカと透也の方へと歩いた。
「……あら残念。ここ、空いてないわよ?」
作原さんが私を見て笑ってる。
─────負けないんだから!

