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ただ一緒に居たいだけ
第17章 新しいカタチ
名古屋での最初の夜、
恵吾さんを寝かしつけてから3人でゆっくり焙じ茶を飲みながら話をした。


慎吾さんが改まった口調で、
「父さん、美波さん。
今回は本当にありがとうございます」と頭を下げた。


健吾さんは、
「本当だよ。
せっかく、美波さんと2人きりの生活を楽しんでいたのにな」と笑う。


私は、
「久し振りに育児が出来て、
私は嬉しいわ?
恵吾さんは本当に、
天使みたいだもの」と言うと、
慎吾さんがポロポロ泣いた。


「ほら?
慎吾さん、パパなんだから、
泣き虫じゃダメじゃない?」と笑うと、
照れ臭そうな顔をした。


「言っておくけど、
美波さんは私の奥さんだから、
お前にとってはお母さんだからな?
可愛いからって、
なんかしたら、
ぶん殴って追い出すぞ?」と健吾さんが真面目な顔で言うので、
私はポカンとしてしまう。


「はいはい。
父さんが目の黒いうちは、
自制するから」と慎吾さんが言うので、
益々、ポカンとすると、
健吾さんが笑い出す。



こうして、新たな気持ちで家族としてひとつ屋根の下で暮らし始めた。


生まれてこれなかった赤ちゃんの為に作っていた肌着や布おむつも役にたって、
恵吾さんの育児をしていると、
まるで自分の子供のような気持ちになってしまう。


恵吾さんの成長は、
何事もゆっくりしたペースだけど、
そんな所もとても可愛くて、愛おしく思えた。


ダスキンさんから長年派遣されていたうちのお一人が、
退職されたのを機に、
個人的に契約してお手伝いに来ていただけるようにして貰った。

水廻りなどのお掃除は、
ダスキンさんを引き続き頼んでいたけど、
軽作業的な家事のサポートを短時間、お願いすることにした。

育児のことを相談したり、
お料理をサポートしてもらったりして、
まるでおばあちゃんが時々、来てくれるようだった。


そして、施設に住んでいる健吾さんのお母様の処にも、
慎吾さん、健吾さんと一緒に、
首が座ってからの恵吾さんを連れて行くことも出来た。


赤ちゃんの存在をとても喜んでくださって、
抱っこするのを楽しみにしてくれていた。



恵吾さん中心に、
とても穏やかな毎日が続いた。
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