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ただ一緒に居たいだけ
第17章 新しいカタチ
私が恵吾さんの育児をしたい。
それがベストだと思う。

というのが、
私の希望だった。


東京でワンオペで慎吾さんが子育てをするのは難しいだろうし、
家が近いとはいえ、
メイちゃんが2人の赤ちゃんをするのも無理だろう。


だからと言って、
里子に出すとかは考えられなかった。


それに、同じ処に住み続けていたら、
ルカさんが来て、
復縁を迫ったりするかもしれないということも考えられる。


「そうしたら、どうするの?」と訊くと、

「母親としての責任を放棄して、
一方的に出て行ったヤツとの復縁は考えられない。
見てないところで、恵吾を虐待するかもしれないし」と、
慎吾さんはキッパリ言った。


それならば…ということで、
慎吾さんと恵吾さんは、
名古屋の私達の家にお引越しする。


慎吾さんの大学の授業は、
週一だから、
新幹線通勤出来るし、
デザインの仕事はパソコンさえあれば何処でも出来る。
会議も納品も、パソコンで出来るし、
クライアントも東京だけでないから、
むしろ日本の真ん中で何処にでも出易いという話になった。


それで、1週間で荷物を整理して、
来週には引っ越しをすることにした。


健吾さんは翌日には名古屋に帰ることになり、
私はそのまま残って、
恵吾さんを見ながら荷造りや掃除を手伝うことにした。


その日の夜、
私は恵吾さんと一緒にリビングで寝て、
慎吾さんと健吾さんは、
寝室で遅くまで話をしていたようだった。


どんな話をしていたのかは、
ずっと後になるまで知らなかった。


翌日、健吾さんは私の額や頬にキスをして、
「ミルクも3時間おきで大変だけど、
頑張ってね?」と言って、
抱き締めてから唇にキスをした。


そして、慎吾さんには、
「大事な美波さんを頼んだよ?」と言っていた。



久し振りの育児に戸惑いながらも、
恵吾さんはとても小さくて、可愛くて、
一緒のペースで横になって仮眠を取りながら、
荷造りなんかも手伝っていたら、
あっという間に1週間が終わった。


土曜日に健吾さんが車で迎えに来てくれて、
私と恵吾さんはゆっくり車で名古屋に向かって、
慎吾さんは引っ越しの荷物が出るのを確認してから、
不動産屋さんに立ち寄って、
手続きをしてから新幹線で名古屋に移動した。
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