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ただ一緒に居たいだけ
第16章 再会と壁

その日は、ゆっくりと少しずつ、
大型のスーツケースに着替えや赤ちゃんにと作っていた物を詰めた。
夕食は、冷蔵庫のストックを使って、
簡単な鍋物を食べた。
途中で停電になってしまったので、
キャンドルとカセットコンロの火を灯り代わりにして過ごした。
まだ、充分には水は出なかった状態だったので、
キッチンで沸かしたお湯を水でぬるめながら、
浴室で僅かなお湯で何とか洗ってから身体を拭いた。
シャンプーは諦めていて、
濡らしたタオルで地肌を拭くだけ。
それも、停電してたから、
キャンドルの灯りの中だった。
「本当に大変だったね?」と言いながら、
健吾さんは涙ぐんでいた。
そして、緊急地震速報のアラート音にビクビクしながらも、
健吾さんに抱き締められながら眠った。
キスをたくさんしてくれながら、
「えっとさ。
流石にセックスは出来ないよね?
なんか、元気になっちゃったけど」
と、健吾さんは照れ臭そうに笑った。
「えっと、地震の日から、
ちょっとお腹が痛かったりだから…。
あの…お口でしましょうか?」と言うと、
「いやいや。
屈んだりすると、
お腹圧迫されるといけないからダメだよ。
腕枕させて?
とにかく、もう、
離れないでね?」と言って、
私をすっぽりと抱き締めてくれる。
アラート音で何度か目が覚めては、
優しくキスをしては抱き締めてくれるので、
安心した気持ちで本当に久し振りに安心して眠れた。
そして、翌日、
こだまに乗って名古屋に向かった。
名古屋はびっくりするほど地震から遠い感じで、
お店も全て開いているのが不思議なほどだった。
その日は、週に一度、
健吾さんのお部屋のお掃除の方が来てくれる日だったので、
そのお二人に署名捺印をしていただいて婚姻届を完成させて、
役所に提出して、
そのまま健吾さんと暮らし始めた。
大型のスーツケースに着替えや赤ちゃんにと作っていた物を詰めた。
夕食は、冷蔵庫のストックを使って、
簡単な鍋物を食べた。
途中で停電になってしまったので、
キャンドルとカセットコンロの火を灯り代わりにして過ごした。
まだ、充分には水は出なかった状態だったので、
キッチンで沸かしたお湯を水でぬるめながら、
浴室で僅かなお湯で何とか洗ってから身体を拭いた。
シャンプーは諦めていて、
濡らしたタオルで地肌を拭くだけ。
それも、停電してたから、
キャンドルの灯りの中だった。
「本当に大変だったね?」と言いながら、
健吾さんは涙ぐんでいた。
そして、緊急地震速報のアラート音にビクビクしながらも、
健吾さんに抱き締められながら眠った。
キスをたくさんしてくれながら、
「えっとさ。
流石にセックスは出来ないよね?
なんか、元気になっちゃったけど」
と、健吾さんは照れ臭そうに笑った。
「えっと、地震の日から、
ちょっとお腹が痛かったりだから…。
あの…お口でしましょうか?」と言うと、
「いやいや。
屈んだりすると、
お腹圧迫されるといけないからダメだよ。
腕枕させて?
とにかく、もう、
離れないでね?」と言って、
私をすっぽりと抱き締めてくれる。
アラート音で何度か目が覚めては、
優しくキスをしては抱き締めてくれるので、
安心した気持ちで本当に久し振りに安心して眠れた。
そして、翌日、
こだまに乗って名古屋に向かった。
名古屋はびっくりするほど地震から遠い感じで、
お店も全て開いているのが不思議なほどだった。
その日は、週に一度、
健吾さんのお部屋のお掃除の方が来てくれる日だったので、
そのお二人に署名捺印をしていただいて婚姻届を完成させて、
役所に提出して、
そのまま健吾さんと暮らし始めた。

