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ただ一緒に居たいだけ
第12章 お別れの筈なのに
LINEで、
「電話しても良い?」と打ち込むと、
すぐに既読になったと思うと電話が鳴った。


「メイたちは?」

「渉さんが送って行ってるの」

「ずっと居たの?
俺も行けば良かったな」と笑う。


「あのね。
メイちゃんから連絡あると思うけど、
渉さんとメイちゃん、結婚することになったの」

「やっぱりな」

「それで、今度の土曜日に、
熱海で親族の顔合わせとか、
結納みたいなのをすることになったの」

「なんか、急だね?
なんで、熱海なの?」

「私達、東京だけど、
お祖母様が来れた方が良いかなって思って、
中間地点にしようってことになって…」

「おっ。
おばあちゃんは、久し振りだな」

「それでね。
やっぱり、私達は付き合えないと思う」

「えっ?」

「だって、お嫁さんのお兄様なんて…。
子供と同じじゃない?
だから、無理よ」

「いやいや。
結婚で義理の親子関係になるのは、
メイと美波さんだけで、
俺は違うよ?」

「でも、無理なの。
15歳も歳下と付き合うなんて、
出来ない」

「15歳、歳上なら良いのか?」

「えっ?」

「オヤジとなら、
付き合えるの?」

「そんなこと…」

「先週も一緒に一晩、
過ごしたんだよね?
今週も名古屋で、
会ってたんじゃないの?
そういうことなの?」

「…」

「やっぱり、そうなんだ」

「私と健吾さんは、
別にそういうことはないわ?」

「別にオヤジと会ってても良いよ。
でも、俺のこと、もっと考えて?
俺、本気だから」

「ルカさんは?」

「えっ?」

「ルカさんに言われたの。
ルカさんの方がお似合いだと思うから。
次に会う時は、
単なる親族。
それで良いでしょう?
ゲームも、もう、
ログインしないから。
ルカさんと仲良くね?」と言って、
電話を切った。


その後、慎吾さんから連絡が来ることはなかった。
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