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ただ一緒に居たいだけ
第12章 お別れの筈なのに

「どこでやります?
名古屋が良いかしら?」と私が言うと、
「でも、私以外は東京だから…」と健吾さんが言う。
「あら。
でも、健吾さんのお母様、
名古屋なんでしょう?
メイちゃんの婚約のお席、
ご一緒されたいんじゃないかしら?」
それを聞いて、
健吾さんが涙ぐんでしまう。
「うちの母のことまで…
美波さん、ありがとう」と言う。
「あっ。
美波さんのご両親は?」
「うちはフランスに住んでるので、
すぐに呼べないの。
だから、私だけで…」と言うと、
「知らないことばかりだな」と呟いていた。
「だったら、間を取って、熱海とかでも良いかな?
コテコテだけど、
季節外れの花火が見えるホテル、
押さえておくよ。
それなら母も車で連れて行けるから」と言った。
「あの…。
メイちゃん、お着物とかにします?」
「んー。
成人式の時のかな?
多分、一式、箪笥にあると思うけど、
全部揃ってるのか、自信ないな」
「メイちゃんは、何を着たい?
ワンピースとかが楽かしら?
お着物にする?」
「折角だから、
お着物が良いな」
「判りました。
じゃあ、そっちは任せてね?」と笑った。
「あとは、指輪と婚約のお品ね?
それも任せて貰いますから!」と言うと、
「なんか、お母さん、
張り切ってない?」と渉さんに笑われた。
名古屋が良いかしら?」と私が言うと、
「でも、私以外は東京だから…」と健吾さんが言う。
「あら。
でも、健吾さんのお母様、
名古屋なんでしょう?
メイちゃんの婚約のお席、
ご一緒されたいんじゃないかしら?」
それを聞いて、
健吾さんが涙ぐんでしまう。
「うちの母のことまで…
美波さん、ありがとう」と言う。
「あっ。
美波さんのご両親は?」
「うちはフランスに住んでるので、
すぐに呼べないの。
だから、私だけで…」と言うと、
「知らないことばかりだな」と呟いていた。
「だったら、間を取って、熱海とかでも良いかな?
コテコテだけど、
季節外れの花火が見えるホテル、
押さえておくよ。
それなら母も車で連れて行けるから」と言った。
「あの…。
メイちゃん、お着物とかにします?」
「んー。
成人式の時のかな?
多分、一式、箪笥にあると思うけど、
全部揃ってるのか、自信ないな」
「メイちゃんは、何を着たい?
ワンピースとかが楽かしら?
お着物にする?」
「折角だから、
お着物が良いな」
「判りました。
じゃあ、そっちは任せてね?」と笑った。
「あとは、指輪と婚約のお品ね?
それも任せて貰いますから!」と言うと、
「なんか、お母さん、
張り切ってない?」と渉さんに笑われた。

