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ただ一緒に居たいだけ
第12章 お別れの筈なのに

「健吾さん?
大丈夫?」と静かに話し掛けると、
「ごめん。
びっくりしちゃって…」と言って、
沈黙してしまう。
「こちらこそ、ごめんなさい。
渉さんたら…」と言うと、
「いや。
歳上のさつきの方が…」と言うと、
「まさか、いつまでも子供だと思ってたのにな」と小さく笑った。
「あのね。
メイちゃん、こう言ってました。
お母さんが婦人科系のがんだったから、
怖くて、
だから、早く子供を授かりたかったからって…」
「えっ?」
「私、判る気がします。
自分にも遺伝してたら、
ちゃんと妊娠出来るかなとか、
子供を遺したいとか…。
色々、考えちゃうかも」
「うん」
「それで…。
健吾さん、結婚には賛成してくださいますか?」
「勿論。
早い方が良いよね?」
「そうですね。
結婚式するなら、お腹、目立たないうちにするか、
安定期にするかを、決めた方が良いし、
入籍だけでも早めにした方が。
子供が大きくなった時に、
順番違うと言われたり、そう感じたりすると、可哀想ですし」
「判った。
じゃあ、来週末、
両家顔合わせ兼ねて、
結納と入籍しようか?」
「やだ。
健吾さん、せっかちね?
あのね。
電話、切ったでしょう?
2人、心配して健吾さんがなんて言うか待ってるわ?」
「そうか。
じゃあ、スピーカーにして、
話をしようか?」
「なんなら、パソコンでオンラインで話します?」と言うと、
「それも良いな。
美波さんの顔を見れるし。
名刺のアドレスに招待メール送るよ?」
「あら。
だったら、パソコン、立ち上げますね?
わざと、恐い顔で話しましょうか?」とクスクス笑うと、
健吾さんも楽しそうに笑った。
大丈夫?」と静かに話し掛けると、
「ごめん。
びっくりしちゃって…」と言って、
沈黙してしまう。
「こちらこそ、ごめんなさい。
渉さんたら…」と言うと、
「いや。
歳上のさつきの方が…」と言うと、
「まさか、いつまでも子供だと思ってたのにな」と小さく笑った。
「あのね。
メイちゃん、こう言ってました。
お母さんが婦人科系のがんだったから、
怖くて、
だから、早く子供を授かりたかったからって…」
「えっ?」
「私、判る気がします。
自分にも遺伝してたら、
ちゃんと妊娠出来るかなとか、
子供を遺したいとか…。
色々、考えちゃうかも」
「うん」
「それで…。
健吾さん、結婚には賛成してくださいますか?」
「勿論。
早い方が良いよね?」
「そうですね。
結婚式するなら、お腹、目立たないうちにするか、
安定期にするかを、決めた方が良いし、
入籍だけでも早めにした方が。
子供が大きくなった時に、
順番違うと言われたり、そう感じたりすると、可哀想ですし」
「判った。
じゃあ、来週末、
両家顔合わせ兼ねて、
結納と入籍しようか?」
「やだ。
健吾さん、せっかちね?
あのね。
電話、切ったでしょう?
2人、心配して健吾さんがなんて言うか待ってるわ?」
「そうか。
じゃあ、スピーカーにして、
話をしようか?」
「なんなら、パソコンでオンラインで話します?」と言うと、
「それも良いな。
美波さんの顔を見れるし。
名刺のアドレスに招待メール送るよ?」
「あら。
だったら、パソコン、立ち上げますね?
わざと、恐い顔で話しましょうか?」とクスクス笑うと、
健吾さんも楽しそうに笑った。

