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この世は金で回ってる。
第4章 山姥
 その手には二人の子供が連れられていた。
 現在小6の女の子足柄綱手と弟で4年生の公平。
 話しによれば結婚した男が飲む打つ買うの三拍子揃ったクズで最後には暴力までふるうDV男だったそうだ。
 身の危険を覚え着の身着の儘子供達だけつれ逃げ帰ってきたそうだ。
 馬鹿な子程親は可愛いというのは本当らしい。
 後ろ足で砂をかけるような真似をした娘を涙流して受け入れた村長は降って湧いた孫も猫可愛がりした。
 成る程。
 要は俺は今村長を敵に回したらしい。
 さて、どうしたものか。
 所詮相手は女だ。
 俺のチンポを突っ込んでヒィーヒィー言わせれば後は言いなりになるとは思うが俺にだって抱く相手を選ぶ権利はある。
 億の金を積まれてもこいつとだけはお断りだ。
 
 玄関でのやり取りを撮った映像と一緒に芋虫状態の八重をハイエースの後部に転がし村長の家に向かった。
 見るも無惨な格好の愛娘を前に赤くなったり青くなったりして激昂し
 被害者である俺に対して
 「村に居られなくしてやる!」
 と呪詛を吐く村長を無視して帰路につく。

 別にこの村に執着はない。
 久子と珠世と別れるのはしのびないがどうしようもない。
 どうしようもない?
 なにが?
 なんで俺が追い出されねばならない?
 権力による不当な圧政。
 こんな物に屈してたまるかよ。
 喧嘩してやる。
 戦争上等。 
 その為には武器がいる。
 情報という武器が。

 三神探偵事務所から分厚い報告書が届いたのは件の男に電話してから3日後の昼だった。
 今回は八重、その旦那、兼穐三人の調査だ。
 時間が掛かるのは仕方ないがこの3日の間に村民の俺に対する村八分が始まっていた。
 もっとも村八でも村九でも俺は屁とも思わないが問題なのはとばっちりを受けた大石家と珠世だ。
 狭いコミニティだ。
 親分が白と言えば鴉も白鳥だ。
 新参で大人の珠世はともかく大石家は大変だろう。
 特にりく。
 子供の世界は残酷だ。
 善悪の判断より親の言葉が強い。
 親が「あれは悪い子。」と教え込めば苛めの対象になる。
 案の定りくは唯一のクラスメートから無視されるようになった。
 目を真っ赤に腫らして泣きじゃくるりくを見て怒りを必死で押さえ込む俺の手元に弾丸が届けられた。
 報告書を読み終えると自然と歪んだ笑みが浮かぶ。
 
 
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