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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第38章 キャンプ場
テントまでまだ距離があるが、美佳の耳にはしっかりと女性の声が聞こえてくる。しかも…普通の声ではなく、喘ぎ声。さらに1人ではない。2人分の声。

『これ…沙莉と…愛奈だよね…?ふ…2人とも…何してるのよぉ…!?さ…3人でしてるってことぉ…!?』

あまりの衝撃にその場にへたり込もうとする美佳。

『あ…あり得ないでしょ…?きょ…今日…初めて会った人だよ…?それなのに…2人一緒になんて…。』

美佳が混乱している間もテントの中から声が漏れ続ける。

「ぐふぅゔぅ…♡やあぁっ…ん♡またぁっ…イッぢゃゔゔぅっ…♡んギィぃいっ…♡」

「ひゃぁああっ…♡しゅごぉ…いぃいっ…♡やっぱりぃいっ…これぇ…♡すゅきぃ…♡」

2人の気持ち良さそうな声が代わる代わる響く。

『2人同時に…相手してるっ…!?2人とも…気持ち良さそう…。羨ましい…。』

異性に抱かれることなく、定期的にする自慰でしか、性的欲求を発散出来ていない美佳は羨ましく思った。もっとよく聞こえるようにと、身体が自然とテントに近づく。

「くひぃっ…♡いぐゔぅぅっ…♡わだちもぉっ…いっぢゃゔゔぅっ…♡くはぁあっ…♡」

「ひゃぁああっ…♡きてるゅぅ…中にぃいっ…♡ぎもぢいいっ…♡まだぁっ…たくさん…♡注がれてるゅぅゔゔっ…♡」

「なっ…!?」

2人の一際大きい声が美佳の耳を打つ。その声に思わず叫びそうになり、美佳は自分の口を押さえる。

『なっ…中って…!?中に…射精したのっ…!?嘘っ…!?ご…ゴム付けないで…してたの…?』

あまりの衝撃にふらふらしながら、美佳は自分のテントに戻る。その時、狩野がふと、テントの外を確認するように、顔を上げたことを、美佳はもちろん、快感に喘ぐ愛奈も沙莉も気づいていなかった…。

美佳は呆然としながら、テントに戻り、寝袋に入る。

『何してるの…?あの2人は…?な…中に…射精させるなんて…。恋人でもないのに…。あんな声上げて…。気持ち良さそうに…。』

顔を真っ赤にして、1人、寝袋の中で悶える美佳。

『うぅ…。私なんて…もう…全然…してないのに…。でも…そんなに…気持ち良いのかな…?イッたこと…ないから…わかんないな…。』

美佳は高3の時に初体験をした。当時、付き合っていた同級生の彼氏とだった。童貞と処女の初体験。当然と言えば当然かもしれないが、痛いだけだった。
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