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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第38章 キャンプ場

『トイレにしては遅いな…。2人して…どこ行ったのかしら…。』
しばらく待ってみるが、愛奈も沙莉も帰って来ない。さすがにソワソワし始める美佳。テントに1人きりが怖くなってくる。
美佳はテントから顔出してみる。真っ暗な中、見える範囲には誰もいないようだ。
「どこ行ったのよ…。あっ…。」
ぼんやりとした明かりが視界に入る。ソロキャンプに来ていて、沙莉がちょっかいかけていた男性のテントに明かりが灯っている。
『まさか…。沙莉…は…あの人のところに…?』
美佳にそんな考えが浮かぶ。美佳も沙莉が男漁りをしていることを知っている。お酒を3人で飲んでる時もチラチラ男性のことを気にしてるのを美佳は知っていた。
なかなかのイケメンだったし、服や自前のキャンプ道具も、おしゃれで値段が高そうな物も多い。落ち着いて大人な雰囲気だったので、沙莉が気になるのも無理はないと思った。
美佳自身、実は男性のことが気になり、盗み見ていたくらいだ。
美佳は金髪でモデルを思わせる綺麗な顔立ちも相まって、周りが高嶺の華のように扱ってくれるが、中身は小心者の初心な女性でしかない。男性とコミュニケーションを取るのが、苦手で、どうしても冷たい印象を持たれてしまうが、本人は思いっきり甘えたい派である。
男性経験もたった1人きりである。性的なことに興味は有り余るくらいあるが、美佳の冷たい印象すら包み込んでくれるような、包容力のある男性と出会えず、悶々とする日々。
美佳は事も無げに異性に話しかけ、身体すら許す沙莉にある種の羨ましさを持っていた。また真面目で美佳と同じように堅物な印象の愛奈があまり彼氏を途切れさせていないことにも、羨ましさがあった。
『私だって…したくなる時はあるし…。』
そんなことまで考えながら、美佳は靴を履いて、音を立てないように、狩野のテントに近づく。声をかける勇気はないが、近くに行って沙莉か愛奈の声がするか確かめてみようと思ったのだ。
2人の声がすれば、自分抜きに盛り上がっているのだろうから、テントに戻って寝るだけ。寂しくはあるが、その中に混じる勇気もない。
美佳はもし、3人が話しに盛り上がっていたら、邪魔してはいけないと、足音を立てないようにして、テントに近づく。
しかし、その歩みが途中でピタリと止まる。
『これ…。この声って…。まさか…!?』
しばらく待ってみるが、愛奈も沙莉も帰って来ない。さすがにソワソワし始める美佳。テントに1人きりが怖くなってくる。
美佳はテントから顔出してみる。真っ暗な中、見える範囲には誰もいないようだ。
「どこ行ったのよ…。あっ…。」
ぼんやりとした明かりが視界に入る。ソロキャンプに来ていて、沙莉がちょっかいかけていた男性のテントに明かりが灯っている。
『まさか…。沙莉…は…あの人のところに…?』
美佳にそんな考えが浮かぶ。美佳も沙莉が男漁りをしていることを知っている。お酒を3人で飲んでる時もチラチラ男性のことを気にしてるのを美佳は知っていた。
なかなかのイケメンだったし、服や自前のキャンプ道具も、おしゃれで値段が高そうな物も多い。落ち着いて大人な雰囲気だったので、沙莉が気になるのも無理はないと思った。
美佳自身、実は男性のことが気になり、盗み見ていたくらいだ。
美佳は金髪でモデルを思わせる綺麗な顔立ちも相まって、周りが高嶺の華のように扱ってくれるが、中身は小心者の初心な女性でしかない。男性とコミュニケーションを取るのが、苦手で、どうしても冷たい印象を持たれてしまうが、本人は思いっきり甘えたい派である。
男性経験もたった1人きりである。性的なことに興味は有り余るくらいあるが、美佳の冷たい印象すら包み込んでくれるような、包容力のある男性と出会えず、悶々とする日々。
美佳は事も無げに異性に話しかけ、身体すら許す沙莉にある種の羨ましさを持っていた。また真面目で美佳と同じように堅物な印象の愛奈があまり彼氏を途切れさせていないことにも、羨ましさがあった。
『私だって…したくなる時はあるし…。』
そんなことまで考えながら、美佳は靴を履いて、音を立てないように、狩野のテントに近づく。声をかける勇気はないが、近くに行って沙莉か愛奈の声がするか確かめてみようと思ったのだ。
2人の声がすれば、自分抜きに盛り上がっているのだろうから、テントに戻って寝るだけ。寂しくはあるが、その中に混じる勇気もない。
美佳はもし、3人が話しに盛り上がっていたら、邪魔してはいけないと、足音を立てないようにして、テントに近づく。
しかし、その歩みが途中でピタリと止まる。
『これ…。この声って…。まさか…!?』

