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揺れる心
第9章 星空の下、愛を確かめる
室内に入って着替えてからベッドに横たわった。

腕枕をして貰いながら、
さっきの話の続きをした。


「海斗さんが跳ね飛ばされた時、
私、何も出来なかったんです。
本当なら冷静に、
止血して、蘇生措置して…。
でも、ただ、泣いただけで、
気を失ってしまって。
最期を看取ることも出来なくて…」

思い出しながら、震えて泣いてしまう。


「当たり前だよ。
そんなに、冷静に出来るもんじゃないよ」
と、髪を撫でて静かに言った。


「次に目が覚めた時には、
赤ちゃんはダメになってて、
海斗さんは亡くなってて…」


陸也さんにしがみついて泣いていると、
少し、落ち着いてくるような気がする。


「その時、もしも真理子さんを死なせていたら、
海斗は自分のことを許さなかっただろう。
真理子さんを救うことが出来て良かったと、
海斗は心からそう思ってるよ」


そう言いながら、涙を拭ってくれる。


「キス、したい」

「私も…キスして欲しい」と瞳を閉じた。


そっと唇が重なる。
陸也さんの身体が私の上に重なる。
舌をお互いに求め合うように絡める。
両手で頬を包み込むようにされると押されて口が開いてしまう。
唾液も絡まり合って、深いキスを何度も何度も重ねると、
意識が遠のいてしまいそうになる。



「大丈夫?
空気、薄いからね?」と笑って、
髪を撫でて額にキスをすると、
身体を横に落として腕枕をしてくれる。


「重いでしょう」と言って、
「寝ようか?」と笑う。


コクリと頷いて瞳を閉じたけど、
まだ心臓がドキドキしてしまっていた。

そして、自分の心臓の音を聴いているうちに眠ってしまった。


真っ暗な中、
目が覚めてしまった。

慌てて目を閉じる。
陸也さんが、私の顔を見ながら、
自分のモノを動かしていた。
恥ずかしくてどうして良いか判らず、
咄嗟に眠っているフリをした。


暫くすると、ブルっと身体を震わせてから、
私の額にそっとキスをした。

「真理子さん、愛してる」と言って、
頬や唇にもそっとキスをする。
多分、私が起きてることに気づいてなくて、
何度も優しく髪を撫でてくれる。


私はそのまま、眠りについてしまったようだった。


陸也さんは、
本当に私を大切に想ってくれてる。
そう感じた夜だった。
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