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揺れる心
第9章 星空の下、愛を確かめる
翌日ものんびり診療所に一緒に行って、
前日よりも少し患者さんが少ないとはいえ、
色々な人がやってくるので、手伝いながら過ごした。


「僕より真理子さんに診て欲しいみたいだね?」と笑いながら、
診察しては、カルテを書いたり、あれこれしていた。


お隣さんの処で、
ナンやチャパティの焼き方やカレーの作り方を習ったりもした。

学校に呼ばれて、
折り紙を教えたり、
英語の授業を手伝ったりもした。

また、仕事の為に日本語を学びたいという若者に簡単な日本語を教えて、代わりにインドの言葉を習った。


あっという間に期限の30日が終わろうとしていた。


診療所の帰り、いつものように手を繋ぐ陸也さんの顔を見て、
私は指を絡めて手を繋ぎ直した。

「えっ?」

という顔をする陸也さんに何も言わずに、
のんびり歩いて帰った。


時には頂き物の川魚を使って
少し持って来ていたお醤油とお砂糖で餡掛け風にしたり、
鶏肉で肉じゃがを作ったりもした。

その度に、
「わ。
日本っぽいね?」と喜んで食べてくれる。

「これでお米が日本のヤツだと最高だけど」と言って笑う。




「明日、デリーに移動して、
また一泊してから成田だね?
今回は正月休みも兼ねて、1週間くらい帰れるかな?」と言うので、
「じゃあ、東京でお節料理、用意しますね?」と笑うと、
「お節料理ってそんなに好きじゃないな」と言う。

「まあ、ホテルとかから取り寄せたヤツだったからな」

「手作りじゃないんです?」

「母は使ったこと、ないな?」

「じゃあ、是非、食べて欲しいな。
お祖父様の処にも、持って行きたい」

「うん。
あの家も食生活は…なんか茶色かった記憶」


そんなことを言いながら夕食を終えて、
歯磨きをすると、
セーターを着て、毛布を持って外に出た。


「私…
この星と、陸也さんに、救われました」


「えっ?」


「毎日、星を見て、陸也さんに包まれて眠って、
太陽と一緒に起きて、
一緒にお仕事したり、
子供達と過ごしたり…。
なんか、生き返った気がしてます」

「それなら良かった」


私は指を絡めるように陸也さんの手を握って、
「陸也さん、キスして?」と囁いた。

陸也さんは、私を抱き寄せて頬にキスをする。

「違うの。
ちゃんとキスして?」と言って、
私は自分から舌を絡めるようなキスをした。
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