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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5 美冴
85 最悪でひどい夜…(9)
「そんな覚悟がないんなら、悪さなんてしなければ良かったのにっ」
と、つい、苛立ちの言葉を吐いてしまった。
「あ、い、いや……」
正に図星を突かれたのだろう、目が更に泳ぎ、口ごもる…
いや、わたしを見られないみたい。
「はぁぁ…」
苛立ちのため息を漏らし…
「もっと、開き直りなさいよっ」
と、思わず、声を荒げてしまう…
それは矛盾した想い、いや、嘆息からの鼓舞する言葉。
だって、こんな情けない彼の姿を見たくはないから…
だから、つい…
「わたし達三人に愛されてるんでしょ?」
「えっ?」
「わたしら三人から愛されているんだからさぁ、もっと堂々と…
もっと、平然としていなさいよっ…
逆に、こっちが呆れちゃうくらいにさぁっ」
そう、思わず本音の言葉を一気に吐き出してしまったのである。
「えっ、あ…」
そう、これは本音…
わたしの自律神経の暴走が治まってしまった今…
その昂ぶりによる『欺瞞』というわたしの醜い想いが醒めた今…
そして『欺瞞』だろうが『醜い濁情』であろうが、わたしの根底にある想い…
それは…
彼、大原浩一というオトコへの愛する想い。
つまり…
『愛するオトコのそんな情けない姿は見たくはない』
だからこそ…
『悪さなんて…』
悪さ…
美しく魅力溢れる部下に、つい手を出してしまう…
そんな世間一般に溢れている、普通によくある、ちょっとしたスケベ心からのつまみ食いなんだ…
そのくらいに軽く流し、トボけて言い訳して開き直るくらいに、正々堂々としてくれなくちゃ…
わたしが辛いんだ。
「それをまったくさ…あんなみっともない…」
そう、誰の目からも分かるくらいの情けない動揺のあの姿。
「ぅ………」
返すコトバがないのだろう…
彼は、うつむきながら、指先に摘まんでいる吸いかけのタバコの先の火をジッと見つめ、呻きを漏らす。
ジリ…
そのタバコの先が小さな長い灰となり、焼き焦げる小さな音をたてながら、ゆらゆらと紫煙を昇らせ、揺らぎ…
その煙の漂う匂いが…
懐かしいゆうじと同じタバコの匂いが…
鼻腔の奥を優しく撫でてくる。
そして脳裏には、また再び、ゆうじの存在感が、浮かんできていた…
「そんな覚悟がないんなら、悪さなんてしなければ良かったのにっ」
と、つい、苛立ちの言葉を吐いてしまった。
「あ、い、いや……」
正に図星を突かれたのだろう、目が更に泳ぎ、口ごもる…
いや、わたしを見られないみたい。
「はぁぁ…」
苛立ちのため息を漏らし…
「もっと、開き直りなさいよっ」
と、思わず、声を荒げてしまう…
それは矛盾した想い、いや、嘆息からの鼓舞する言葉。
だって、こんな情けない彼の姿を見たくはないから…
だから、つい…
「わたし達三人に愛されてるんでしょ?」
「えっ?」
「わたしら三人から愛されているんだからさぁ、もっと堂々と…
もっと、平然としていなさいよっ…
逆に、こっちが呆れちゃうくらいにさぁっ」
そう、思わず本音の言葉を一気に吐き出してしまったのである。
「えっ、あ…」
そう、これは本音…
わたしの自律神経の暴走が治まってしまった今…
その昂ぶりによる『欺瞞』というわたしの醜い想いが醒めた今…
そして『欺瞞』だろうが『醜い濁情』であろうが、わたしの根底にある想い…
それは…
彼、大原浩一というオトコへの愛する想い。
つまり…
『愛するオトコのそんな情けない姿は見たくはない』
だからこそ…
『悪さなんて…』
悪さ…
美しく魅力溢れる部下に、つい手を出してしまう…
そんな世間一般に溢れている、普通によくある、ちょっとしたスケベ心からのつまみ食いなんだ…
そのくらいに軽く流し、トボけて言い訳して開き直るくらいに、正々堂々としてくれなくちゃ…
わたしが辛いんだ。
「それをまったくさ…あんなみっともない…」
そう、誰の目からも分かるくらいの情けない動揺のあの姿。
「ぅ………」
返すコトバがないのだろう…
彼は、うつむきながら、指先に摘まんでいる吸いかけのタバコの先の火をジッと見つめ、呻きを漏らす。
ジリ…
そのタバコの先が小さな長い灰となり、焼き焦げる小さな音をたてながら、ゆらゆらと紫煙を昇らせ、揺らぎ…
その煙の漂う匂いが…
懐かしいゆうじと同じタバコの匂いが…
鼻腔の奥を優しく撫でてくる。
そして脳裏には、また再び、ゆうじの存在感が、浮かんできていた…

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