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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 151 昂ぶりの後に…(1)

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ、ギッ…

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ、ギッ…

「っんあっ、っくぅぅぅ……………」

 律子は私には一切動くことを許さずに、一人で狂ったかの様に跨り、自ら宛てがい、挿入れ、腰を激しく上下動させ、淫らに喘ぎ、愉悦し、喜悦の叫びを上げ……
 絶頂感に翔んでいった。

「くぅぅぅ……………………………」

 そして自ら絶頂感を迎え、私にしがみついたまま…
 再び意識を翔ばしてしまったようである。

「はぁ、ふうぅ…」

 私は、こんな、まるで嵐の様に、一気に昂ぶり、その自らの昂ぶりの衝動のままに荒々しく…
 そう、それは、私自身の象徴といえる怒張を、心を淫らせ、乱らせて貪ってくる、まるでメスイヌの、いや、メスネコの如くの様相の律子の淫靡なその姿を初めて見た。

 それにこの律子に、こんな激しい情欲の昂ぶりの欲望、欲情、衝動等の想いがあったなんて、想像さえもしたことがなかった、いや、違うのかも…
 もしかしたらこれが本当の松下律子というオンナの姿なのかもしれない。

 普段の、いや、私が知っている律子とは…
 物静かな佇まいでいつも凛としており、理知的でややもすれば冷たくも見える感じの雰囲気を纏い、常に自らを厳しく律した存在といえる。

 だが、この、今、私の腕の中で意識を翔ばし、抱き締めている律子は…
 本当にまるで別人、真逆といえるのだ。

 いいや違うのかもしれない…

 この私の、そう、さっきまでの私のあまりにも情けない、無様な姿により、律子の中に生まれてしまった激しい嫉妬心という想いのせいにより…

 律子自身が無意識に隠していた…
 いや、隠れていたもう一人の律子という女の中のメスのオンナという存在が覚醒し、目醒め、現れたのかもしれない。

 そう情けない私を巡る、佐々木ゆかりに対抗する嫉妬心からの独占欲という想いの昂ぶりの衝動が…
 
 この律子を…

 もう一人の律子というメスのオンナという情欲の存在を…

 覚醒させたのかもしれない…

 私は抱き締めている律子の頭を見つめながら、そう思いを巡らせる。

 どちらにしても…

 全ては尖り切れない、情けない、私が悪いのである。

 私のせいにより、律子がこうまで狂ってしまったのだ…

「………ん、んん……ぁ、ぁぁ………」



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