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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 147 昂ぶりの衝動(6)

 この狂おしい程の嫉妬心と独占欲…

 そしてそれらからの昂ぶりの衝動は、もっと強い、激しい絶頂感というエクスタシーの波の波動の力でしか、もう、治まりそうもない。

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

「はぁぁん、あぁん、こ、浩一ぃ…」

 わたしは狂淫といえる叫びを上げていく…

「り、律子ぉっ」
 すると彼はそう小さく叫び、わたしの両脇の下に自らの両腕を差し込み、グッと力を込めてきた…
 それはおそらく、彼の上で跨り、自ら激しく上下動をして喘いでいるわたしを持ち上げて、この正面座位という体位を変えようとするための両腕の動きだと思われる。

 この衝動の動きははもちろん、このわたしの激しい痴艶的な淫らさにより彼の心を狂わせ、火を点けたということに違いがないのだろうが…

 だけどわたしは…

「はぁん、だ、ダメっ、んっ、あ、アナタは、こ、浩一さんは、浩一は…
 う、動かないでぇっ…」
 そう叫び、自らの両腕を動かし、彼の腕を外し、再び、わたしはギュっとしがみつく様に抱き締めていく。

 そして顔を彼の開いたYシャツの胸元に押し付けていき…
「はぁぁん、んん、ふうぅ…」
 と、そう喘ぎを漏らし、彼の甘い、わたしを狂わす媚薬といえる甘い体臭を思い切り吸い込み、嗅ぎ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

「ん、んぁぁ、う、動かないでぇっ」
 と、そう喘ぎ、更に強く、自らの腰を激しく上下動していく。

 いや、自ら動いて、もっと、もっと強い快感を…
 絶頂感を…
 求め、貪っていくのだ。

 そしてその強い絶頂感により、脳裏の奥に存在する、さっきまでこの部屋に存在していたあの美しい女…
 魅惑的なオンナである佐々木ゆかりという存在感を消し…

 この嫉妬心を吹き飛ばし…

 独占欲に狂っている己の想いを払拭したいのである。

 それには…

 自ら動き、強く、激しい絶頂感を求め、得ることにより…
 それらの狂った想いを壊したい、いや、自ら壊すしかない。





 
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