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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり
 254 大原本部長との電話(34)

 つまりは、田舎での中学生、高校生時代の話しは野球をやっていた位しか訊いていなかったし、知らないのだ…
 そのくらいしか、彼の田舎での過去の事は知らないのである。

「待ってますから…」
 わたしはそんな不安を打ち消す意味でもまた、再び、そう呟いた。

『うん、こ、今度こそは15日には飛んで帰るからさ』
 すると彼はそう言い切ってきたのだ。

 そしてその言葉は、本当の言葉のようであった…
 わたしの心が震える。

 ああ、わたしは彼を、大原浩一を愛している…

 早く…

 早く、逢いたい…

 早く…

 早く、抱かれたい…

 愛されたい…

 じゃないと…

 いや、わたしはもう…

 限界なんだ…

 だが…

 さすがにその言葉は言えない…

 あと3日の我慢なのだから…


『じゃあ、おやすみ…』
 
「はい、おやすみなさい…」

 いや、まだ切りたくない…
 だがさすがに、それは言えなかった。

 そんな微妙な、胸のドキドキとした複雑な高鳴りと、昂ぶりを感じながら、そして惜しいという想いを残しつつも、わたしは電話を切ったのである…


「ふうぅ…」
 電話を切ったら、思わず吐息が漏れた。

 よかった…

 本当によかったわ…

 杉山くんと、いや、杉山くんにヤラれないで…

 ヤラせなくて…
 と、心からそう思ったのだ。

 ディープキスと手コキくらい…

 あ、いや、最後はお口で受けてしまった…

 だが、そのくらい…

 仕方がなかったのだ…

 杉山くんを落ち着かせる為に必要だったのだ…

 すべてはヤラれない為に…

 そしてヤラれなかったこと、ヤラせなかったことが…

 裏切り行為では無いのだ…

 絶対に…

 さあ、とりあえず帰ろう…

 そして、とりあえず早くシャワーを浴びたい…

 早く浴びたかったのだ…

 いや、早く、洗い清めたかったのである… 



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