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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり

251 大原本部長との電話(31)
『もしもし…』
愛しい男の声が聞こえてきた。
「あら、もうお友達とはお別れしたのですか?…」
わたしはその電話が嬉しくて、夕方の電話とは打って変わって明るく、ハイテンションでそう問うたのだ。
夕方の電話での流れでは、今夜は懐かしい地元の友達と会ってきたと思うのだが、意外に解散が早かったようだわ…
と、ふと、そう想い、時計を見る。
間もなく午前0時になろうという時刻であった…
『あ、うん、さっき帰ってきたんだ』
すると彼はそう言ってきた。
「電話が掛かってくるって思ってなかったから嬉しいわ…」
わたしはそうテンション高めで応える。
『あ、うん、ま、そうか…』
「うん…」
『実はさ、弟から連絡が来てさ、少し早めに帰宅したんだが…』
と、彼はそう言い、そして、帰宅してからの弟さんとの会話をわたしに話し始めてきたのである…
それは…
「あ、兄貴、明日の午前中って?」
帰宅するとすぐに弟が訊いてきた。
母親のお見舞いは午後からだから
「午前中は予定は無いよ」
そう返事をすると…
「じゃあさぁ…」
どうやら弟の11歳、小学5年生になる長男の『駿輔』つまり私の甥っ子に当たるのだが、学童野球をやっていてそれを少し見て欲しい…
と、言ってきたのである。
「監督してるのが、兄貴の同級生の石川さんなんだわ…」
と、いう事で、明日、12日の午前中に学童野球の見学に行く事になった…
『…と、いう事なんだよ』
そう彼は、明るい声で話してきたのだ。
確か彼は、高校2年に怪我をするまでは、本格的に甲子園出場を目指していた高校球児だった…
って、昔わたしに話していた。
すると、わたしもそんな彼の明るい声と、比較的上機嫌な感じに吊られてしまったのか、つい…
「わたしもお友達とお話ししてたとこでしたの」
と、そんなウソを言ってしまったのである。
さすがに今夜の杉山くんとの事は話せないし、今、この時間に部長室にいるとも言えなかった…
だから、つい…
『お友達と話していた』と、ウソを付いてしまったのだ。
『そうなんだ…』
「ええ、そうなの」
『どんな話しをしてたんだい?』
すると彼はそう訊いてきた。
わたしのお友達…
それは、蒼井美冴さんしかいない…
『もしもし…』
愛しい男の声が聞こえてきた。
「あら、もうお友達とはお別れしたのですか?…」
わたしはその電話が嬉しくて、夕方の電話とは打って変わって明るく、ハイテンションでそう問うたのだ。
夕方の電話での流れでは、今夜は懐かしい地元の友達と会ってきたと思うのだが、意外に解散が早かったようだわ…
と、ふと、そう想い、時計を見る。
間もなく午前0時になろうという時刻であった…
『あ、うん、さっき帰ってきたんだ』
すると彼はそう言ってきた。
「電話が掛かってくるって思ってなかったから嬉しいわ…」
わたしはそうテンション高めで応える。
『あ、うん、ま、そうか…』
「うん…」
『実はさ、弟から連絡が来てさ、少し早めに帰宅したんだが…』
と、彼はそう言い、そして、帰宅してからの弟さんとの会話をわたしに話し始めてきたのである…
それは…
「あ、兄貴、明日の午前中って?」
帰宅するとすぐに弟が訊いてきた。
母親のお見舞いは午後からだから
「午前中は予定は無いよ」
そう返事をすると…
「じゃあさぁ…」
どうやら弟の11歳、小学5年生になる長男の『駿輔』つまり私の甥っ子に当たるのだが、学童野球をやっていてそれを少し見て欲しい…
と、言ってきたのである。
「監督してるのが、兄貴の同級生の石川さんなんだわ…」
と、いう事で、明日、12日の午前中に学童野球の見学に行く事になった…
『…と、いう事なんだよ』
そう彼は、明るい声で話してきたのだ。
確か彼は、高校2年に怪我をするまでは、本格的に甲子園出場を目指していた高校球児だった…
って、昔わたしに話していた。
すると、わたしもそんな彼の明るい声と、比較的上機嫌な感じに吊られてしまったのか、つい…
「わたしもお友達とお話ししてたとこでしたの」
と、そんなウソを言ってしまったのである。
さすがに今夜の杉山くんとの事は話せないし、今、この時間に部長室にいるとも言えなかった…
だから、つい…
『お友達と話していた』と、ウソを付いてしまったのだ。
『そうなんだ…』
「ええ、そうなの」
『どんな話しをしてたんだい?』
すると彼はそう訊いてきた。
わたしのお友達…
それは、蒼井美冴さんしかいない…

