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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 189 甘い匂い…

「もお、やっぱりぃ、相変わらずストッキングが好きなのねぇ」
 するとノンはそう囁いてきた。

「えっ」
 私はそんなノンの言葉にドキッとしてしまう。

 やっぱりバレていたか…

「昔からストッキングは最後まで脱がさなかったもんねぇ…
 っていうかぁ、ストッキング穿いてないと少しテンション低くかったもの…」
 と、懐かしそうに囁いてきたのだ。

「え、あ、うん…」
 そうノンにズバリと言われて少し恥ずかしかった。

 やはり、変わらないモノは変わらないんだなぁ…

 そう思って一瞬動きを止めた時であった、ノンがスッと上体を起こし、私のカラダを押し倒してきたのである。

「あっ…」
 そして私はそんな不意を突かれた感じになり、仰向けに寝てしまう。

「今度はわたしが脱がせてあげるぅ」
  やっぱり二人の時間は、あの20年前に還ったみたいであった。

 そう、あの頃はこうしてお互いに脱がし合ったモノであったのだ…
 そしてノンは私のポロシャツをたくし上げ、脱がしていく。

「あぁ、こうちゃんの甘い匂いがするぅ」
 そんな私の胸元に顔を寄せ、匂いを嗅ぎ、そう囁いてきたのだ。

 あ、甘いって…

 ゆかりも、美冴も、律子も、きよっぺも、そしてこのノンも…
 皆、そう言ってくる。

「あ、甘いって?」
「うん、こうちゃんは昔からこの甘い匂いがするの…」
「え、中年オヤジの加齢臭じゃないのか…」
「もお、ヤダわぁ、そんな加齢臭なんてぇ…
 違うわよ、あの昔からこの甘い匂いがするのよ」

「あ、甘いって…」
 何度聞いても、誰に訊いても、その甘いという言葉を不思議に感じてしまっていたのである。

 だいたいが体臭が甘いなんて…
 あり得ないだろう。

「あり得ない…」
 思わず心の思いがそう声に出てしまった。

「ううん、甘いの、甘い香りなのよぉ」
 多分、私は不思議な顔をしたのだろう。

「そうよねぇ、不思議よねぇ…」





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