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トパーズ
第21章 新しいステージ
「送るよ?」


「大丈夫です」


「じゃあ、せめて下まで…」


「では、荷物持ってください」と言って、
一緒にエレベーターに乗り込んだ。


「仕事だったんだよね?」


「はい。
学会です」


「えっ?」


「私、医学部出て、今は大学病院に勤務してます」


「そうだったんだ」


「山本先生も学会ですか?」


「うん。内分泌の…」


「私は外科です。
脳神経外科」


「凄いな。
文系から理系に変わって医学部か…」


「専門違うから、顔を合わせることもないでしょうね?」


「名刺だけ渡させて?」と言われたけど、
それも断った。


フロントに声を掛けて、
「ホテル、見つかったから移動しますので」と言って、
タクシーを呼んで貰った。


「お元気で。
さようなら」と言って、
握手だけして別れた。


駅上のホテルの特別室を確保してくれたのは、
多分お祖父様だと思った。
これは、何か美味しい和菓子を買って帰らないと…と思いながら、
チェックインして、広い部屋で寛いだ。


期せずして再会した山本先生のことは、
今回会って話をしたことで、
もうすっかり過去のものに出来た。


心の何処かに引っ掛かっていた。
というより、強制的に心の一番奥に封印していたモノを、
改めて直視して、
それを捨て去ることが出来た。


もう、何も畏れることもなく、
気にすることもない。


心からそう思えた。
それで、本当の意味で何のつかえもなく、
一人で安眠出来た。
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