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トパーズ
第2章 新たな恋
「なんか、山本先生だっけ?
ちょっと可哀想じゃね?」とミラノが言った。

「いや、でも、客観的に見て、半年も音信不通はあり得ないでしょ」と黒田先生は淡々とした顔で言った。

「最後に会った時に、待っててねと言ってネックレスを首に掛けてくれたけど…いつか結婚してって言われたけど…
高1女子にそんなこと言っても…」と私は下を向いてしまう。


「とにかくさ、温かい物を食べて、
もう一度薬を飲んで寝た方が良いよ。
小林くんも一緒に食べよう。
俺、一人暮らし歴長いから、
料理には自信あるから」と、土鍋を温め仕上げに卵を回し入れると、お茶碗に卵雑炊をよそってくれて、
木のスプーンを出してくれたので、
3人で食卓を囲んだ。



「小林くんは、ミラノって呼ばれてるの?
俺、理系の英語は持ってないから、
初めましてだよね?」

「ミラノ日本人学校から高校に入ったから、
みんな、ミラノって呼んでますよ。
英語もイタリア語訛りで、よく笑われます」

「2人は付き合ってるの?」

顔を見合わせてしまう。

「付き合ってる訳ではないけど、
仲は良いですよ」とミラノが言った。

「ふーん。
だったら、俺が斎藤さんにモーション掛けても良いのかな?」

「そりゃ、ダメでしょう?
生徒に手を出すと懲戒免職になりますよ?」

「教員辞めれば良いのかな?
でもって、自由恋愛」

「あのですね。
私の気持ちのこと、考慮しないんですか?」

「しない。
自分が好きだっていう気持ちだけで恋愛は始まる。
あとは、いかにそれを相手に伝えるかと、
相手を思い遣れるかじゃないの?
そしたら、相手も俺のことを好きになってくれる」

「黒田先生って、単純な人なのね?」

「恋愛なんて、単純なのが一番だよ。
ミラノもそう思わない?」

「いや、恋愛は複雑なものだと思いますけど?」

「ん?斎藤さん、大丈夫?
顔色がまた、悪くなった。
横になる?」と言うと、
先生は私を抱き上げて、ベッドに運んでくれて、
薬を出してくれる。


「痛みが落ち着いたら歯磨きね?
食器はミラノと2人で洗っておくから」と言うと、
額にキスをして部屋の電気を消して出て行った。


そして、本当にミラノと2人で食器を洗って拭きあげてくれて…
ピーピーと音を立ててた洗濯機も止めて、
洗濯物を干してくれてた。

私はそんなことも知らずに眠っていた。
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