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玉蘭花の香り
第12章 里帰り
ロンはこの日も一度家に戻って身支度を整えたりしてから病院に戻って来てくれた。

母とお祖母様達も来てくれていたので、
赤ちゃんの名前について訊いてみた。

日本はよく、姓名判断をするけど、
台湾ではどうかと尋ねてみると、
やはり、占い師さんに見てもらうことが多いと言う。


「でも…ロンと美香さんで決めると良いわ。
それが最初の親の仕事じゃないかしら」と言われて、
ロンと2人で考えてから相談することにした。


どの国の人にも呼びやすい名前にしたいと思い、
そして、ロンに強い生き物の文字が入っているのと、
獅子座から取って、
「レオ」はどうかしら?と言ってみると、
「良い名前だね?
Leo…ライオンだね?
漢字はどうしようか?」

「そしたら、『獅』っていう文字、入れてみる?」

「イングリッシュネームをレオにして、
獅という文字を入れた名前にしても良いかも?」

「これ、お父様達にもご意見いただきたいわ」


ということになって、
翌日、zoomを繋いで家族会議をすることになった。

もちろん、日本に居るお祖母様達や私の母は病室から、
私の父や祖父もzoomで繋いで貰って、
みんなであれやこれや、漢字表記を考えた。


そして、最終的に決まった名前を念の為と、
いつもロンの一族がお伺いを立てている占い師さんに確認をして、
ようやく決まり、
祖父がその場で半紙に、
黒々とした墨で、
「命名」と上に書き、
その下に大きく名前を、
そして、その両サイドに小さい文字で生年月日時と、
ロンと私の名前を書いてくれた。

「明日、これを病院に届けるよ」と嬉しそうに言うと、
ロンのお祖父様が、
「記念になるので、それは是非、
台湾に戻る時に持って来て欲しい。
額装して飾りたい」と言っていた。


「でも…呼び名は、レオで。
明るくて男らしく、
そしてみんなから愛される呼び名ですね!」と私が言うと、
みんなが頷いた。


こうして、我が家の王子は、
レオという名前になった。

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