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玉蘭花の香り
第12章 里帰り
あっという間に退院の日を迎えた。

祖父が社用車を3台も出してくれて、
恥ずかしいほど大袈裟な退院になってしまった。

5本立ての胡蝶蘭と大輪のカトレアの鉢は、
良かったら病院内に飾ってくださいと残していったら、
事務局長さんがわざわざご挨拶に来てくださるし、
どうやら連日、家族達がナースステーションに差し入れをしていたらしく、
看護婦さん達もたくさん、見送りに出て来てくださった。

「また、すぐに健康診断でお会い出来ますね!
レオくん、またね!!」と、
口々に挨拶してくださる中、車に乗り込んだ。


車の中でレオを抱きながら、ロンと手を繋いだ。
これから、3人の新しい生活が始まるのが、
楽しくて仕方がなかった。


その翌日、お祖母様達が台湾に帰国して、
2週間ほど滞在してくれていた母も、
「そろそろ、お父様のことをしてあげないとね?」と言いながら、
仙台に帰っていった。


ロンは新規店舗のオープンを10月に控えて忙しそうだった。
私も、家で出来る仕事をしながら、
レオのことをあれこれするのが楽しくて仕方なかった。


そして、少しずつ身体の調子も戻ってきて、
ロンとキスやハグ以上のことも少しずつ出来るようになっていた。


お風呂は一緒に入れなくなってしまった。
レオを1人にさせてしまうのが心配なので、
大抵、ロンがレオを入浴させて、
私がバスタオルを用意して受け取って寝かせる間に、
ロンは1人でそのまま入浴を済ませる。

私はロンがお風呂から出て、
レオを見て貰っている間に入浴するようになったからだ。


「レオがもう少し大きくなったら、
3人で入れるようになれると良いな。
メイと一緒に入りたいよ」と、
ロンは子供みたいな口調で言うので、
私は笑ってしまう。

そして、キスをしながら、
「早く、レオ、寝かせて?」と言うロンに、
私も甘いキスを返すのだった。


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