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玉蘭花の香り
第12章 里帰り
そんなことも知らずに、
ギリギリまでロンは私に付き添ってくれて、
手を握ったり、お腹に氣を送ったりしてくれていた。

出産にも立ち会うと言ってくれてたので、着替えて分娩室に一緒に入ってくれた。

午後5時10分、元気な男の子が産まれた。

ロンは助産婦さんから赤ちゃんを渡されて、
大泣きしていた。
私にも抱っこさせて貰ったけど、
出産とその後の処置の痛さで、
嬉しさと痛さが半々の状態だった。


ロンは、周りに先生や看護婦さん達も居るというのに、

「メイ、ありがとう!
よく頑張ったね。
愛してるよ」と、たくさんキスをするので、
赤面してしまった。


みなさんがニコニコしながら拍手をしてくださって、
私とロンは深々とお辞儀をした。


先にロンと私が個室に戻り、
後から綺麗にしてもらった赤ちゃんを看護婦さんが連れて来てくれた。


赤ちゃんは思ったより小さくて軽く感じた。
みんなで集合写真を撮ると、
赤ちゃんは新生児室へと連れて行かれてしまった。


みんな、口々に、

可愛い。
元気な男の子だ。
美香さん、ありがとう。
ロン、おめでとう。

と、祝福の言葉を掛けてくれた。

特に、仙台や台湾から駆けつけてくれたみなさまからは、
「到着を待ってくれてたようだ」と喜んでくださった。


大人数でここに居ても美香さんが休めないだろうと言って、
みなさんは夕食を外で取って、それぞれホテルなどにチェックインするとのことだった。


「ロンも行ってくる?」と訊くと、

「まさか!」とみんなが口を揃える。


「今夜は美香さんとずっと一緒に居ると良いよ。
「明日からは順番決めて来ないとね!」と笑いながら言うと帰って行った。


急に室内が静かになってしまった。
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